初心者トレーダーが資金を失って市場から消えていく最大の原因は
「塩漬け株を作るから」・・それはあの「ぼんちゃん」のトレードを見れば一目瞭然で理解できるでしょう。
「株は、塩漬けにしたら二度と元には戻らない」という基本的なところが初心者には理解できていないということです。
私の言うところの「三の法則」の考え方を「トレードで利益を上げる方法」だと考えている人が多くいるようですが、それはまったくの大きな誤解です。
「三の法則」とは、トレードの世界で生き残るための方法」なのです。「三の法則」の原則さえ厳守してさえいれば、長期間にわたってトレードを続けることができる。
トレードを続けてさえいれば、大きく儲けられる時期は必ずやってくる。トレードで成功するとは、きょう勝ったとか、負けたとかはまったく関係ありません。1年先、2年先であっても元金が増えていれば成功なのです。この軟調相場で「利益が上げられない」と嘆いている人がいますが、この相場でとんとんで凌いでいるということは大成功していると考えることです。
塩漬け株を作っている人は、すべてを清算してスタート地点から出直すべきです。
トレードはメンタルがポジティブでなければ楽しくありません。メンタルがネガティブな状態でトレードしてみても小さな利益で逃げる。そのくせ含み損になると損切りすることができない。いわゆる「コツコツドカン」というトレードですが、そんなトレードをする大きな要因は、メンタルがネガティブだからということです。
毎日毎日、大きな含み損の持ち株を眺めていれば、メンタルがポジティブになるはずがありません。また損するんじゃあないかとネガティブなメンタルのままトレードに臨んで勝てるはずがありません。一度、スッキリ清算して基本的なトレードをしてみてはいかがでしょう。
「買いで陰線引けは持ち越さない」「カラ売りで陽線引けは持ち越さない」「6758 ソニー」
「買いで、陰線は持ち越さない」というのが大原則です。ですが(A)のような場面で、陰線で損切りしたら「翌日上がった」という経験をします。「あ~損切りしなければ利益になったのに・・」と強く後悔します。この
「損切りしなければ良かった」という強い思いが記憶にインプットされ、破滅への道へまっしぐらということになるのです。
こうした(A)のような場面での「損切りしなければ良かった」という気持ちを引きずると、(B)とか(C)とか(D)のような場面で陰線が出ても損切りができない。その結果は地獄の底までまっさかさまという塩漬け状態にしてしまうわけです。
トレードで生き残るには「傷が浅いうちに手当てする」ということが重要なのです。大出血しているのに放置するから瀕死の重傷に陥るわけです。
「ケガをしたらまずは血を止める」、こんなこと子供でも常識です。その基本的なことをしないで流れる血を眺めている。だから死ぬ思いをしなければならないわけですし、そうなって当然ということです。
「陽線3本目を買わない」「陰線3本目をカラ売りしない」「9766 コナミ」

初心者の多くがトレードで損する大きな原因の一つに「動いた株に飛び乗る」というのがあります。初心者がなぜ動いた株に飛び乗るのか??それは銘柄探しに夢中になり、投資顧問や個人ブログ、または株式掲示板の情報を探しまわって、その銘柄に飛び乗るからでしょう。
そんな銘柄のチャートを見れば必ず上昇しています。上昇したから上がると買いあおっているのです。こんなチャートを見れば、これからも上がり続けるような形に見えるものです。そこにいかにも上がるしかないというような買いあおりの記事が書かれている。こうなると心理はオークションに参加したのと同じで「すぐ買わなきゃあ買えなくなる」という切迫した心理状態に陥る。
その結果、買ったところが天井だったということになり、下がり始めて含み損が膨らむのに「そんなはずはない」「きっと上がるはずだ」と思いこんで、塩漬けにして身動きができなくなってしまう。これがトレード初心者の転落のお決まりのパターンでしょう。
株価は基本的にリズムを刻んで動いているわけです。当然そうではなく一方向に流れていく株価も有ります。いわゆる仕手化したという現象です。ですが、それは異常な動き、つまりギャンブルトレードですから初心者は手を出さないのが原則なのです。
初心者は規則正しく動いている株価を買って、株価の変動リズムに乗って売り買いを繰り返して利益を取っていくという基本的なトレードを心がけるべきなのです。こうした堅実なトレードで、簡単に利益を取れるトレードを心がけて、まずは利益を取るという基本的なトレードを身につけることから始めるべきなのです。
三日連続で上がれば4日目は下がる。三日連続で下がれば4日目は上がる。という基本的なリズムさえ分かれば、天井で高値を掴むこともないし、いつ買ったら良いかということも分かってくるのではないでしょうか。