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現実をどう判断するか

S.Uさん
>諏訪様、いつもわかりやすい説明ありがとうございます。質問させていただきたいのですが、4751サイバーAですが、2日続きの大幅下落後、75日線上で上昇を始めた30日に買ってみました。諏訪様でしたらこのような下落をどうお考えになるのでしょうか、ご教示頂けますと幸いです。


「4751 サイバーエージェント(日足チャート)」
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「なぜ、こんな急落をしたのか」「その理由は何か」・・・テレビのワイドショーや週刊誌では、お決まりの発想でしょう。万引きなどで警察に補導された親を呼びつけると「なぜ、こんなことをやったのか」と叱りつける。ズバリ言えば、そのような思考や発想は、目の前の問題を解決することにおいて、まったく方向が違うと私は考えます。

「済んでしまった過去のことなどどうでも良いこと」「この目の前の現実にどう対処するかが重要なこと」と私は考えますし、そう考えないと目の前の現実の問題は何も解決されないと思います。

投資専門家のように、きれい事で後講釈すれば、「急落前の高値より上には2005年にもみ合った株価位置(抵抗帯)があったから・・・」とか「75日線からのかい離が広がり過ぎたから・・」とか、もっともらしい理屈は付けられます。ですが、それでこの急落を予測できたかと言えば「できるはずがない」と言うことです。

相場解説などを読めば「アジア市場急落の影響により・・」とか、「円高に進んだため・・」とか、日経平均が下げた理由や上げた理由をもっともらしく解説してますが、そんなのは「上がる理由、下がる理由をどこからか探してきた」だけであり、現実には「買いより売りが多かっただけ」と言うだけのことなのです。

以上のことを踏まえて、この銘柄の売買判断をすれば、まず第一本目の陰線は誰にも予測できませんが、二本目の陰線は予測は可能です。つまり青丸の部分ですが、2本の陽線を包み込む「陰の包み線」が発生しています。この「陰の包み線」は売りサインとなりますから二本目の陰線は予測できるわけです。

次に30日の買いの判断は妥当な判断だと思います。ここで下げ止まれば下げ幅の1/2もしくは2/3戻しは期待できるでしょう。ただし、ここでの買いは、下げ止まりの確認(陽線)はされていないわけですから打診買いということになります。すなわち「まだ下げる可能性はある」という株価位置です。よって75日線を下に抜けていくようであれば損切りが妥当な判断となるでしょう。

シンプル・イズ・ベスト

私の売買判断には、騰落レシオや出来高、為替などを考慮しないのかというメールをいただいていますので、改めて私の売買判断の考え方について書いてみたいと思います。これは投資への考え方と言うより、私の生きるということについての考え方でもあります。

私の娘の同級生の子供(小学6年生の女の子)が、近所ということもあって学校帰りによく話していくの行くのですが、その話の内容を聞いていると、私たちが小学生のころには想像もしなかった話をするのに驚かされる。

子供手当をもらうのと消費税を上げられるのとどっちがいいんだろうね。
私たちの老後って年金もらえないんでしょう。
うちのお母さん、恋多き女だからイケメンの男の人大好きなんだよ。
私は、お母さんみたいに借金で苦しみたくないから貯金してるよ。
バツイチって男の人にもてるらしいね。

こんな大人が話すようなことを話していく。

私が小学6年生の時、税金とか男と女のこととか、家の経済状態とか・・・ましてや自分の老後のことなど、思いもしなかった。トンボを追いかけ、魚をいくつ釣ったとか、それだけに夢中になっているうちに一日が終わっていった。小学校を卒業しなければいけないということも知らずに遊びまわっていた。

将来もなければ過去もない。
その日その日を精いっぱいに遊びまわって生きていた。

高校生になって初めて授業でセックスの話を聞き、女子には毎月出血(月経)があることを聞いた。そして子供は女性器から出てくることも初めて知った。それまでの16年間、子供はお母さんのへそから出てくると思っていた。私の高校は山間僻地出身者がほとんどだったので、ほとんどの生徒が、その授業にショックを受けたものであった。

その知識と言うか情報量は、現代の小学生にも及ばないのであろう。

教師も親もたくさん勉強して、いろんな知識を身につければ、身につけるほど賢くなれるし、幸せになれると信じ込んでいるのだと思うが、果たしてそうなのだろうかと私は思うのである。

小学生のころから男と女はセックスをして、その結果として子供が生まれると知っている。消費税が上がると自分にどんな影響が及んでくると知っている。そしてそして・・・もっと不幸なのは60年も70年も先の老後のことまで不安に思っている。

たくさんの知識を覚えた結果が・・・将来に不安を感じる・・である。わずか10歳程度の年代からずっと不安を抱えて生き続けなければならないのである。

私たちが10代や20代の頃、ウツ病などの精神障害になる人はいなかった。私の学校の同級生や同期生は500人近くいるが、精神科に入ったという人もウツや引きこもりになったという人の話は聞いたことがない。つまりそんな年代は楽しいことばかりで不安になることなどなかったのである。言い換えれば、将来のことなど、何の知識もなかったし、情報もなかった、それゆえに不安にあなるはずがなかったということであろう。

現代、若者たちの精神障害が問題になるのは、幼いころから勉強して、たくさんの知識を詰め込み、それゆえに不安に襲われる。毎日を不安との戦いで過ごしていれば、心が壊れるのは当然。そんなことを思います。

勉強すればするほど不安になり、知識を身につければつけるほどに判断ができなくなるということを、トレードに置き換えて考えてみましょう。

株価は、先物の動きにも影響を受けます。為替にも影響を受けます。経済指標にも影響を受けます。NYダウの影響も受けます。アジア市場の影響も受けます。つまり有りとあらゆるものに影響を受けて動くわけです。そんなもの(株価)の予想をするとき、あれも無視できない、これも無視できないと考え始めたら頭はパニックになるだけで、結局結論は出ない。鳩山首相とおんなじです。

私は、株のトレードに、勉強も必要ない、知識も必要ない、情報も必要ないと言ってるわけですが、何も知らない方が不安にならないわけです。不安がなければ迷いもないわけです。チャートを何の不安材料の知識もなく眺めれば、迷うことなく方向性が見えてくるわけです。

情報を知れば知るほど、不安になり、迷い、その結果、判断を誤る・・・そんなものだと私は思います。トレードについても、生きるについても「シンプル・イズ・ベスト」の考えにこそ正解があると私は思ってます。

チャートの基本的な動き

A.Iさん
>昨日は、パイオニアに乗れたのにもかかわらず、5分足の最初の陰線で降りてしまい自分の小心さに呆れガッカリしちゃいましたが・・・先生のブログでは、ここ最近 目からウロコの連続です。本当に勉強になります♪o(*^▽^*)o~♪
>4813 ACCESSなんですが、2週間前のブレイクで購入してみたものの上昇できずに塩漬けになってましたが、先生から75日線を挟んでの攻防のことを学ばせて頂いてましたので75日線を再度トライしてくるまでは買い増しせずに、じっと我慢しながら監視しておりました。そして、ようやく・・・本日、75日線を抜けたところで買い増しエントリーして見ましたところ見事に的中し、含み損がほとんどなくなりました♪そしてチャート的に見ましても本日、たすき線となり明日以降も楽しみとなりました。売り目標を26週線近辺と考えておりますが、ご教示頂けますと嬉しく思います。


「4813 ACCESS(日足チャート)」
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これは覚えておいて損はないと思うのですが、チャートの基本的な動きとして、このように急角度で下がってくる75日線に対しての「買い」は、まず第一回目の75日線ブレイクはほとんどないと考えるのが妥当な判断となります。つまり、たとえブレイクしたとしてもそれは誤差の範囲であって、すぐに75日線の下へ押し戻されることになります。よって第一回目の75日線への挑戦場面は様子見とするのが妥当な判断となります。

こう考えると理解しやすいと思いますが、75日線を売りの力と考えたとき上から急角度で落ちてくる売りの力は加速度がついているので非常に売りの力は強いわけです。少々の買いの力で支えられるものではありません。一度、二度と買い支えることによって売りの力も弱まり、75日線はやがて水平移動に入っていくわけです。

私が「買いの条件は、75日線が右肩上がり、もしくは水平移動」と言っているのは、言い換えれば「75日線が右肩上がり、もしくは水平移動とは、売りの力が弱いから」ということなのです。

A.Iさんは第一回目の75日線に挑戦の場面で「買い」に入り含み損となったみたいですが、基本的にはこうしたチャートの第一回目のブレイクは、75日線上でもう一本陽線が立つのを確認してからが妥当な判断となります。この株価は基本通りの動きで、もう一度下に引いて、勢いをつけての75日線挑戦でようやくブレイクしました。今回は三度目の正直ですので上に行くでしょう。

仮に、この三度目のブレイクもダマシに終わったとしたら、この銘柄の上昇力は相当弱いと判断して別の銘柄に乗り換える方がベストの判断になると思います。そこで今後の値動き予想ですが、160000円ラインのマド埋めの動きとなりますので、当面はマドを埋めた160000円ラインが目標となります。ちょうどそのラインに26週線が控えておりますので、上値のフシとなるでしょう。

>有料情報を1月から3月末まで利用させて貰いましたが、調整が必要なので買いで入る銘柄はないとのことで逆張りと称して逆日歩がつきそうな銘柄の空売りばかりでした。そして全て踏み上げを喰らい、8016は本日、ロスカット基準に達して損切りしてせいせい致しました。やはり先生が教えて下さる、上昇しそうなチャートの形を覚えて自分の感性を高めていくしか生き残れない世界なんだなぁ~と実感させて頂いたしだいです♪(;^_^A アセアセ・・・
私が思うに、どんな専門家であっても絶対に自信のある銘柄予想はそんなに多くはないと思います。ですが、有料である限り銘柄情報は配信しなければならない・・・となれば、ほとんど自信のない情報も配信せざるを得なくなる。つまり情報を買う人にとっては、それほど利益にはならない・・そんなことを思います。

私は儲かるか儲からないかという以上に、指示されるままに売買して、それで利益を得ることができたとして、そこに満足感や達成感があるのか・・と思うわけです。さらにそれを何年続けてみても、自分のスキルとして何も身に付かない。それよりも自分で判断する方が、利益になった時の達成感や満足感は利益以上のものがあるし、そうした経験の積み重ねが、これから先ずっと相場勘として身についていく。そう思います。

自分に理解できる株を買う

H.Iさん
>諏訪さんの銘柄を選ぶ基準とかはあるのでしょうか?東邦チタや大阪チタ、ネツレンそして昨日ストップ高となったインフォコムなど、チャートからは手が出ないと思われるのですが、やはりランキングで探されるのでしょうか?あと金融とか不動産、食品小売関係の銘柄を見かけないのですが、何か理由とかはあるのでしょうか。


私の投資手法は「いかに短期で利益を上げられるか」に重点を置いています。よっていかに上昇力に弾みがついた株を見つけるかに重点を置いています。「上昇力に弾みがついた株」とは、すなわち材料(人気)の出た株やチャートテクニカル的に動くと予想される株です。

チャート妙味のある株は、このブログでも紹介しているので説明を省きますが、東邦チタや大阪チタ、ネツレン、インフォコムなどは、SBI証券のツールの「株式新聞」の記事から拾ってくることはあります。当然チャートを確認することは言うまでもありませんが、選択の基準は「勢いを感じたかどうか」「銘柄名に好感を感じたかどうか」「買われている材料が私に理解できるかどうか」・・・すなわち私の感性が判断基準となります。

あと業種に関しては、東証銘柄に関しては「非鉄金属、化学」などの素材産業、すなわち景気敏感株と呼ばれる銘柄で仕手性のある株をメインとしています。これに意味はありませんが、銀行などの金融株や不動産、建設関連は、私には買える理由が思いつかないというのが買わない理由であり、小売に関しては百貨店もないような田舎に住んでいては、何が売れて何が売れないのかという流行は分からないというのが理由です。

それに引き換え「非鉄金属、化学」や「資源関連」は、中国が成長すれば恩恵があると買える理由が私にも理解できるし、「携帯やネット関連」は、まったく理解はできなくても、これから先も伸びていくという夢があります。これがネット関連に手を出す理由となっています。

私の場合、短期売買ですから業績や将来性は関係ないわけですが、短期で株価が大きく動くには、みんなが飛びつく材料でなければ買いが入りません。ならば、どんな素人や初心者にも分かりやすい材料の方が多くの人が飛びついてくると考えるわけです。

たとえば、新型インフルエンザ関連としてダイワボウやシキボウの株価が動いた事例、リチウム電池関連としてユアサなどが動いた事例など、それによって会社の業績がどうなるかなど分からなくても、誰でもがその関連株は上がりそうと理解はできる・・・だから初心者でも買いに集まるし、だから株価は予想外の動きをすると考えるわけです。

買いと売りの判断に集中

梅太郎さん
>お忙しい中 3月26日のブログで 6508明電舎 のご指摘ありがとうございます。買いを入れる時に25日移動平均線は計算に入っておりませんと言うより頭の中にありませんでした。その後、諏訪様のご指摘通りに株価は動きましたが、25日移動平均線での堅実利益確定が失敗に終わりました。買値撤退のまだまだ超素人です。本日、5401新日鉄 360円で1000株買いを入れました。トレンドラインは上昇継続中・75日線と350円の抵抗線を陽線で上抜けしており25日線も上向きになっていたので買いの根拠が揃った、と判断しました。354円あたりでナンピン1000株予定、損切りは、349円予定 何かご指摘いただけたら幸いです。


「5401 新日鉄(日足チャート)」
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あなたのシナリオどおりでよろしいのではないでしょうか。私がアドバイスするとしたら「買いの判断が遅い」ということではないでしょうか。360円約定というのは、きょうの高値付近となりますが、このチャートで見るように金曜日の時点で75日線で反発しての陽線となっています。すなわち金曜日の時点で買いの根拠は備わっているわけです。

ならば、きょうは寄り付きでの成り行き買いが正解で、上がっていくのを見る必要はなかったと思います。成り行きで買って75日線割れで損切り。せっかく買いの条件がそろっていると判断したのなら迷わず買う。これが利を伸ばす方法だと思います。

もう一点は、超初心者ということですので、ナンピンは考えない方が良いと思います。まずは買いと売りのタイミングを覚えることに集中すべきだと思います。ナンピン買いはベテランでもなかなか成功することは難しいと言われています。また、私の経験で言えば「下がったらナンピン」と考えていると判断が甘くなってしまいます。ナンピンは、買いの判断と損切りの判断に自信が持てるようになってからが良いと思います。

自分の判断を試す場

Mさん
>富士電機、買いたい買いたいと思っていて上がったので買いましたが、買いの判断間違ってないでしょうか。すこーし気持ちに余裕が出てきて今日の終値確認してからが良かったかなと迷いも出てきました。迷いが良いほうにいけばいいのですが、かえって迷わないほうが、やってきた人生良い場合が多かったので、迷うことに迷っています。迷わず行け!と、諏訪さんに言ってほしいのかもしれません。


「6504 富士電機(日足チャート)」
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週末の5日線ブレイクの形を見たとき、きょうは寄り付きの成り行き買いがベストの判断だったのでしょう。今後の値動きは、終値で260円のライン(抵抗ライン)を越えられるかどうかにかかってくると思います。ここを超えてくるようであれば先高期待は強くなってくると思います。

買いの根拠さえあれば、迷うことはありません。再び5日線を割り込むようなことがあれば損切りすればいいのですから・・・それより重要なのは、自分の判断を信じることではないでしょうか。上がると確信を持って買ったのなら、あとはもう値動きなんか気にしない。結果がどうなるかより、自分の判断を信じられるかどうかを試すことの方が重要だと思います。

企業の将来性を買うのが投資

I.Dさん
>先回JUKIについて、アドバイス戴き有り難うございました。おかげさまでナンピンもうまくいき、今現在の高値での売却ができました。そこで今度、JUKIが動意していた事もあり、上値がありそうな(6445)蛇の目ミシンを平均@67で買いました。トレンドがまだ崩れないと思っていたのですが、JUKIのチャートに比べると勢いというものがあまり感じられませんが、このような時は、少し間をおき様子見が、良かったのでしょうか?


「6445 蛇の目(日足チャート)」
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チャートの形も買いのポイントも問題はないと思います。ただ問題は、銘柄の選定にあると思います。株価が上がる条件として外国人を含む機関投資家が買うことが絶対条件となります。そして機関投資家は、将来的に魅力のある企業にしか投資しません。すなわち企業価値があるかどうかが売買の基準となります。

そこでこの「蛇の目」に企業価値があるのかどうかについて考えれば、この上昇相場において100円以下に放置されている企業は、基本的に「すでに死に体」、つまり財務的に破産していると考えるのが一般的な考えとなるでしょう。一般家庭にたとえれば、サラ金からの借金でなんとか生活している状態と言えるでしょう。

こうした企業の株を機関投資家が買うかどうかを考えれば、特別な材料が発生しない限り買うことはないと考えるのが妥当ではないでしょうか。同じミシンメーカーであっても「JUKI]が値を飛ばすのに比べて、これが動かない理由はそこにあると考えた方が良いでしょう。

売買の考え方として・・・・この銘柄が好業績の優良銘柄で有れば、75日線付近はナンピン買い増しと強気方針となりますが、このようないわゆる「ボロ株、クソ株」と呼ばれる銘柄の売買は、チャートの赤丸で示した部分、すなわち上に動いたときに飛び乗ってすぐに飛び降りる・・・つまりここしか買いの目はないということです。

そして青丸の部分、つまり下がり始めたところでは絶対に手を出さないというのが基本となります。今後の値動き予想としては、何か仕手材料が出ない限り値動きには期待できないのではないでしょうか。

勢いを買うという判断で

hotaruさん
>日経が高値を超えてきました。ここから更に上に行くか下に向かうか・・というところですが、諏訪さんは個別銘柄のチャート分析で買いを狙うとき全体相場の行方はあまり参考にされないのでしょうか?例えば今日のような日に買いを入れる勇気が私にはなくて・・・さすがだなぁと感心してしまいました。いかがでしょうか

クックパッドの買いについても「高くなってからの買いは怖くて買えなかった」というメールを何人かの人からいただきました。あなたの質問もこれと同じ意味の質問だと思いますが、要するに「株価に、高値も安値もない」というのが私の考えの基本にあります。すなわち、どんなに安くなったところで買おうが、買ったところから下がれば、そこは高値であり、どんなに高いところで買おうが、さらに上がれば、そこは安値だったということです。

私の投資手法は「高いところで買って、さらに高くなったところで売る」という順張りが基本となっています。ですから高くなってきたら強気で買い進むということになります。言い換えれば、「高いか安いかは結果論であって、高い安いは、私の買いの判断基準には存在しない」ということになります。すなわち「買いの根拠があれば買い」「買いの根拠があれば、そこは高値ではない」という判断です。

「あのマニュアルに書いたローソク足の組み合わせが、実際の売買でどう役に立つのか」という疑問をお持ちの人もいるようですが、ズバリ言ってしまえば、ローソク足の組み合わせに何の意味もありません。あのローソク足のサイン通りに売買しても結果が出るわけでは当然ありません。重要なのは、あのローソク足の組み合わせのサインによって「株価の勢いをどう感じるか」がポイントなのです。

私は、「チャートがすべて」と考えますので、投資評論家やアナリストの株価情報や相場感などはまったく参考にしません。ですから日経平均が12000円になるのか18000円になるのか・・・はたまた8000円までもう一度落ちるのか、いろいろ言われているようですが、そんなものは勝手にそれぞれが予想しているだけで何の参考にもならないと考えています。

私が「為替や株価情報などを気にするな」と言うのは、そんな情報を見れば「不安になり、判断が鈍るだけ」だと考えるからです。「円高=輸出関連株下落」という意識をもってチャートを見ていると、上がりそうと感じていても買えないということになります。つまり「冷静な判断を下すためには、事前情報は少なければ少ない方が良い」ということです。「思考停止状態、すなわち無の状態で株価の勢いを感じたら、その自分の感性を信じる」これしかないと私は考えています。

「日経平均日足チャート」
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これが日経平均の日足チャートです。昨日までの9日間ほどは前の高値に接近でもみ合っていました。つまり木曜日までのもみ合い状態での判断は「下がるかも知れない、上がるかも知れない」というどちらに動いても不思議ではない中立の状態です。ですから私は、下に動いたときに備えてカラ売りを入れていたわけですが、金曜日はこのもみ合いボックスを上放れしました。

チャート分析の基本は「上放れにつけ」です。当然に売買判断は「売り建てを外して、買い増し」となるのは当然の判断となります。あなたのこの日経が高値を超えてきました。ここから更に上に行くか下に向かうか・・というところですがという迷いは、どこからでてくるのでしょう。アナリストたちの相場観を読んでいるとそういう不安になるかも知れませんが、このチャートを見れば買いに何の不安もなかったということです。

勢いをどう感じるか

Mさん
>東芝ですが、3月18日に「行き違い線発見」「底確認」と思い、450円くらいで買いができました。損切りにならず、上がり相場続行中で、あまり深く考えず利確と買いを3回ほど続け、合計約2万円の利益となりましたが、売らずに利益を伸ばす方法はどのように考えるのでしょうか。どこまでねらえたのでしょうか。


「6502 東芝」
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まず買いの位置で判断は変わってくると思います。あなたの場合は大陽線の翌日のマド開けを買ったのでしょう。ここでどう考えるかで方針は大きく違ってくると思いますが、私なら大陽線をトレンド転換のサインとみなして強気で保有とします。この場合、トレンドライン(チャート図の赤いライン)まで下がることを覚悟していますから下げても損切りはしません。

上値の目標は、第一が前の高値ライン、次が75日線ラインとなります。450円で買った場合利益確定の目標は前の高値ラインとなりますが、大きくマドを開けてあっさり突破してしまいました。東証一部の大型銘柄でこのようにマド開け上昇は相当強い機関投資家の買いが入っていることが想像できます。

となれば75日線が攻防戦のラインとなることは予想され、ここまでは引っ張れると思います。そして現在は75日線を挟んでの一進一退ですが、これを突破できればマド埋めの500円ラインを目指すと予想できます。ただ三空踏み上げの形となっているので、いったん調整する動きも予想され、この調整の場面は絶好の拾い場となるのでしょう。

利益確定の目安

梅太郎さん
>やはり深い読みをされている事が伝わってきました。お忙しい中恐縮ですが、3月23日に 売建6508明電舎 413円を入れております。安値と安値を結ぶトレンドラインは上向きですが、根拠は75日線を下に抜けた時点で、425円の半値戻しが完成したのではと思いしばらく下に行くと判断しました。損切りは419円利食いは想定していません。何かご指摘いただけたら幸いです。


「6508 明電舎(日足チャート)」
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75日線割れを売りの根拠としたのは妥当な判断だと思います。下げ止まりの判断(利益確定)としては、前の下げ幅を基準とするのが基本となります。ただ、25日線(403円)が下から株価を突き上げますので、この25日線が注目ポイントとなるでしょう。堅実に利益確定をするのであればこの移動線を利益確定のポイントにおくのが妥当な判断となるのではないでしょうか。

「COOK」の売買判断

マッキーさん
>諏訪様の、いつもながらの、あざやかなご解説に、美しさ!さえ感じておりますが、残念ながら私も、クック、乗り損ねて見事な上げっぷりを、指をくわえて外野席で、拝見致しておりました。ロスカットのラインを、75日線近辺と決め、理論的に行ける!と思っても、その時点で高値圏にあると、たじろいでしまいます。高値圏での、過去の成功例、痛い思いをした例、それらが頭の中で叫びます。行け!止めろ!混乱の内に、チャンスを逃してしまいました。私には、潔さが欠落しているのでしょうね?エントリーして、失敗なら、即、ロスカット!という武器がある!分かってはいるのですが…‥まだまだ恐怖心のコントロールが、出来ていません。諏訪様は、そんな瞬間、どのような、心の解決をなさっていらしゃるのでしょうか?ぜひとも、お教え頂けると嬉のですが…‥


みぃーちゃんさん
>クックパッドの急上昇を指をくわえて見ておりました。さすが諏訪さん買うと同時に急騰してわずか2日間で10%の利益すごいです。そして利益確定すると同時に急落。まるで動きが分かっていたのかと思うほどです。買いの判断と利益確定の判断をぜひお聞きしたいのです。


「2193 COOK(日足チャート)」
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これこそトレードの面白さですね。時に、こういうラッキーがあるからやめられないということでしょう。この株に関しては、買いの判断はいつも言ってるように75日線をブレイクしたから・・・ということであり、利益確定の判断は、わずか2日と言う短期間で10%もの含み益となったから・・・と至って単純明快なものです。

決して動きを読んでいたわけでもなく、私は基本的に10%以上の利益は求めませんので10%もの利益が出れば喜んで利益確定してしまいます。今回はそれが好結果につながったというだけのこと。これに乗れなかったというメールは何通もいただいていますが、その理由として「高値に飛びつく勇気が出ない」「高値つかみが怖い」というような感じでしょうか。

まずこう考えてみましょう。高値とはどこか???このチャートで言えば高値は7600円を超えてからと言えるでしょう。そこまでは高値とは言わないと私は考えています。つまり買う理由、買いの根拠があるからです。すなわち買いの根拠が何もない位置を高値と言うのであって、買いの根拠がある限り、買えるわけですから恐れる必要はないと私は考えます。

買いの根拠は、赤丸で示したポイントとなります。一番下のポイントは「前の高値ラインをブレイク」が買いの根拠で、次のポイントも「前の前の高値ラインをブレイク」が買いの根拠、そして三つ目のポイントは「75日線ブレイク」です。そして75日線ブレイク後の大陽線もリスクは高くなりますがデイでの買いなら「マド開け」が買いの根拠となります。

買いの根拠さえあれば80%の確率で勝てると自信を持てるかどうかということです。私は、80%の確率を信じて買い、買ったらロスカットの逆指値もしないし、あとは値動きも見ていません。終了間際に確認して、買いの根拠が崩れていたらロスカットして終了というトレードをしています。

いずれにしても、どこで買っても儲かるか、損するしかないわけですから確率80%のポイントで勝負を賭けるという考え方をします。パチンコや競馬ではないのですからすべてを失うわけではありません。70万円で買っても、損切りさえきっちりすれば損するのはせいぜい3%~5%(3万円程度)のこと。それほど恐れることはないのではないでしょうか。

テクニカル売買の基本

梅太郎さん
>お忙しい中のブログ更新ありがとうございます。諏訪様のおかげで少しづつではありますが、トレードの理解ができてきました。買建9813トッキ 422円の買いの根拠と損切りラインを教えていただきたくお便り致しました。素人のかってな判断では、75日線が上向きなので買い、下値指示線420円の下はないと仮説。一番知りたい損切りは419円でしょうか。


「9813 トッキ(日足チャート)」 
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チャートの読み方の基本としての注目ポイントは・・・
第一、株価のトレンド(方向性)を読むこと。
安値を起点として次の安値を結んだライン(トレンドライン)を引いてみます。このチャート図の青い矢印です。この矢印の向きが株価の方向性を示しています。すなわち株価がこのラインより上にある限り株価は、このラインに沿って上昇し続けると考えます。

第二、トレンドラインからのかい離(離れ過ぎ)は修正されるということ。
このチャート図で言えば、大陽線とマド明けでトレンドラインから上に大きく離れてしまいました。これは強い買い需要が発生したと判断します。すなわち相場格言に言うところの「マドは開いた方につけ」ということです。しかし、理論上トレンドラインが適正株価となりますから、必ずトレンドラインと株価は理論上一致します。

トレンドラインと株価が一致するケースとしては、「株価がトレンドラインまで下がってくる」か、「株価が動かないでトレンドラインが近付いてくるのを待つ」かの二通りがあります。(赤い矢印)この株価の現在の動きは、トレンドラインが近づいてくるのを待っている状態と言えます。

結論、こうして株価の動きを予測した時、この株価の判断は、トレンドライン上の390円付近まで下げても上昇トレンドは崩れていないということになり、ここまでの下げは想定の範囲内と言うことになります。逆に言えば、ここは買い増しのポイントとも言えます。

実際のトレードの場合は、390円付近まで下げてくるのを待つのも一つの方法ですが、株価が現状を維持してトレンドラインが追いついてくるのを待つという状況になれば買えないということになります。そこで私は「マドを開けたら飛びつき買い(打診買い)」としています。つまり390円まで下げれば買い増しを想定しての420円での打診買いです。

これがチャート分析によるテクニカル売買の基本となります。

事業の将来が人気の源

Kさん
>4321ケネディクスの銘柄診断をお願いします。昨年この銘柄は一時10倍以上に急騰して、私もそこそこ利益は出せていました。なのでまたいい思いを、などと思い、一本釣りを狙い、また飛びついてしまったら、今は塩漬けです。こうなってみて改めて分散投資、堅実な取引というものの大切さを感じます。平均単価44000円、125株です。今、そして今後の見方はどのようなものでしょうか?


この銘柄は、小泉・竹中コンビによる政策、すなわち外国資本を導入して国内の遊休不動産を流動化させてミニバブルを起こそうと考えた政策に乗って、雨後のタケノコのように出てきた不動産ファンドの中の一つです。この種の銘柄は小泉政権下では、国家の後押しもあって業績を伸ばし、株価も大きく化けましたが、小泉退陣とともに相当数の同業企業が潰れていきました。

まず、投資をするうえで考えなければならないのは、国家の政策の後押しがあるのか、その事業に夢があるのかを考慮に入れることは重要なポイントとなります。現民主党政権が力を入れている環境事業に関する太陽光発電関係、リチウム電池関連、原子力発電関連などの銘柄は、大きく動いています。

つまりそれによって会社の業績が伸びるかどうかよりも、投資する個人がどう受け取るかということです。こう考えたとき、地価は下落し続ける、企業は業績不振で不動産投資などできない、個人もマンション投資などできる状態にはならない、ましてや外国企業が沈みかけた日本に投資するはずもない・・・と考えたとき、不動産銘柄が上がると考えられるかどうかということになってきます。

次に、小泉・竹中コンビによる郵政改革も民主政権下では、元に戻そうとしている。すなわち小泉・竹中コンビによって進められた政策は、すべて否定されているわけです。つまり小泉政権下で恩恵を受けた業界には、ここ数年は逆風が吹き続けると考えられます。こういう状況を考えたとき、最悪を想定すれば「倒産」しても不思議ではない。個人的には、そう思います。

「4321 ケネディクス(週足チャート)」
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週足チャートは、上値を切り下げながらの三角もみ合いの形になっています。トレンドライン、移動線と上には大きな売り圧力が控えています。前に書いたような状況を考えたとき株価が急騰する材料が出ることも想定されず、4万円台に戻る確率は相当低いと考えるのが妥当ではないでしょうか。

少しずつ損切りして持ち株を減らしていくのが妥当な判断だと思います。また下値サポートラインである23000円台を割り込んだら強制損切りすることがベストの選択だと思います。

きょうのメールは株関連でした

ふうさん
>17日に書かれていた資産管理の話。目からうろこでした。複数銘柄を保有しているのですが、結局、損大利小になることが多々ありました。最近はチャートが崩れたら利益確定&損切りをすることを心がけているのですが、おかげさまで資産総額は増えています。といっても、ながーく塩漬けしていた株を損切りしましたので、まだまだ元金には届いていないのですが。

複数銘柄で運用している場合は、保有銘柄すべてでの差し引き損益がプラスかマイナスかの判断が重要、つまりA銘柄のみを3000株保有しているか、A株B株C株をそれぞれ1000株保有しているかの違いであって、考え方としては複数株運用でリスク分散していると考えるのがいいのではないでしょうか。

A銘柄のみ3000株保有であれば、A株が上がったか下がったかで判断するわけですが、A株B株C株をそれぞれ1000株保有している場合は、それぞれの損益を差し引きしてプラスになったかマイナスになったかで判断することが重要で、A株B株C株の個別の損切り、利益確定はそれほど重視する必要はないのではないでしょうか。

チャートで判断して崩れそうな株は確定して、伸びそうな株は伸ばす。もしくは崩れそうな株は損切りして、新たに伸びそうな株と入れ替えるというような判断をしていけば、資産総額は増えていくと思います。

こう考えてみましょう。
あなたは野球の監督です。そして保有しているA株B株C株は選手です。野球の監督は、好調な選手を起用して不調の選手をベンチに引っ込めて新たな選手を起用します。株式投資は、これと同じことですね。試合で勝てるかどうかは、あなたの選手起用の判断次第ということです。試合で勝つとは、資産総額を増やすということです。

こう考えたとき、不調な選手に温情や期待をもって使い続ける監督がいるとしたら失格ですよね。つまり言いかえれば、不調な選手(下がっていく株)を切り捨てて、いかに好調な選手を起用するかが監督の腕の見せ所というわけです。こう考えれば、また考えや見方が少し変わってくるのではないでしょうか。

sirokumaさん
>諏訪さんの銘柄評を読んで私もクックパッドを買いだと思い買うつもりが買えませんでした。皆さんが言われてるように私も今まで逆々となってそれがトラウマみたいになり怖くて仕方ないです。仰る通りに上がってます。こんなチャンスを生かせられるようにしていきたいです。

こういうとき、乗り遅れたりタイミングを失うと、もう買えなくなってしまいますよね。そして追いかけて行って結局、高値で買ってしまうことになってしまう。これを何度も繰り返して、何度も痛い目に遭いました。その経験則から私は、とりあえず下げることを想定して買ってみる。下がったらどこまでと想定さえしておけば、仮に下がっても安心して見ていられると考えるわけです。

今回の場合でも下げたら買い増しを考えていましたが、買ったとたんにぶっ飛んで行きました。こうした場合、買って損切りするよりも、買えずに見ているだけの方が悔しいし後悔する。だから私は、常に指値ではなく、成り行きで飛び乗ることにしています。当然に、セーフティーネット(底堅い下値サポート)があることが条件となりますが・・・

真ノ介さん
>先生お勧めのクックパッド、今日はすごいことになりました。買値を低くしたために買えず、一気に上げていってしまいました。トッキ、ミクシィ、ピジョン等々今日は買いすぎました。新日鉄、宇徳等々は手仕舞いです。ひまわりは利益が出ていますが、どこまで持てばよいか・・今週には手仕舞いがよいのでしょうか・・

ひまわりとはひまわり生命のことでしょうか。チャート的には上値は重いような気がします。あと銀行や損保、生保などの銘柄は、第一生命の新規上場にともなう換金売りが出ることも予想されます。つまり同じ業種ですから金融株を売って第一生命株を買う資金を作る。特に、投資信託などでは、そういう動きが出ることは当然予想されます。

上げても良し、下げても良しで

K.Mさん
>いつも教えていただいてありがとうございます トッキを買い増しのご予定とありますが 窓あけたからでしょうか。チャートから下値は堅いとの判断からでしょうか 業績が黒字化するからでしょうか 環境関連だからでしょうか。日経平均がこれからも上昇のみこみからでしょうか?


「9813 トッキ(週足チャート)」
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私はチャートのテクニカル重視ですから、この週足チャートで判断した場合、下値でのもみ合い期間が長く、ここが下値をサポートするという買い安心感があることが第一、長期移動線が水平から上昇に向かってきていることが第二、株価が長期移動線を上抜けた(ゴールデンクロス)ことが第三の理由になると思います。日足チャートで言えば「マド開け」も買いの条件に入ります。

さらに言えば「次世代FPDの有機EL製造装置、薄膜太陽電池製造設備でも展開、キヤノン傘下」と言うことも条件の一つとなります。すなわち有機ELや薄膜太陽電池で、この企業に将来性があるとか、業績が伸びるとか言うことではなく、機関投資家が買い上げる材料にはなるということです。このような初心者にも分かりやすい材料には、情報を流せば個人が飛びつき急騰する可能性を秘めているということです。

私の方針としては、上は480円付近を目標、下は360円を目標として下げたら買い増しで買い単価を下げていく方針でいます。上の目標が480円ですから買い上がるということは考えていません。下がるのを楽しみにしながら待っているという状態。つまり上がれば良し、下がっても良し、という精神的には非常に安定した投資法を取っています。

抵抗帯を意識すれば

kinpaiさん
>先週は3銘柄の損確定をしました。教えていただいたように全株ではなく少しだけ確定させました。〆て-54万円也。3ヶ月~半年すれば買い時が来ると思い、それまでこのお金は寝かせておきます。

投資資金に余裕があるのでしたら塩漬けのまま放置しておいても良いのでしょうが、新規に資金をつぎ込むのであれば換金して、その資金を元手に少しづつ取り返すと考えた方が良いと思います。

>ところで2593「伊藤園」この銘柄、そろそろ上がっていくような気がするのですが。この判断、甘いでしょうか?先週@1338円で買い、2%上昇したところで利確させました。5日線が75日線に近づいてきてます。でも、本日前場の1389円が天井のような気もしたり。取り上げていただけるような内容でしたら、お願いします。

「2593 伊藤園(日足チャート)」
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こうしてチャートに下値サポートラインと上値の抵抗帯を記入してみると、これからどう動くかが予想しやすくなると思います。過去の値動きから判断して「ここからは下がらないという価格帯」が下値サポートライン、「前にもみ合った価格帯」が上値の抵抗帯になると考えます。

上値抵抗帯とは、その価格帯からは大量の売りが出てくる株価位置と予想されますので、よほどのサプライズがない限りその価格帯を上には抜けられないと考えるのが妥当な判断となります。週足チャートで見ても1390円~1410円付近には移動線が迫ってきています。すなわちこの価格帯は抜けられないと考えるのが妥当な判断となります。

そこで今後どのように動くかと判断すれば、当面1300円~1380円のボックスの範囲内での小動きで推移すると判断するのが妥当だと思います。よって1338円で買って2%で利益確定したのはベストの選択だったと思います。現在の株価位置からの新規買いは見送りとし、再度1330円程度まで下げるのを待つのが妥当な判断になると思います。

ゴールデンクロス

K.Iさん
>今日はチャートについて気になっていることがあり、諏訪さんの考え方をお聞きしたくメールさせていただきました。以前霧子さんのブログで 株価と5日線と25日線が接近するとその後株価が大きく動きやすい という記事を拝見し気をつけてチャートを見ていますと当てはまることがとても多いです。今後銘柄選択するうえでそのようなチャートを監視し上昇基調(5日線上)を確認したら打診買いをしてみて、利益がのったら追加買いをするというようなスタイルを考えていますがどうでしょうか?結果がよければ正解なのでしょうが・・・ 今の私はコレといったスタイルが確立できずモグラたたきの状態で損切ばかり続いて落ち込んでいます。初歩的な質問ですみません。

ご質問は、ゴールデンクロス(GC)のことだと思いますが、チャート分析の基本では「中長期移動線を短期移動線が下から上に突き抜けると株価の上昇を暗示する」と解釈します。すなわち霧子さんが言っていたのは、中期線(25日線)を短期線(5日線)が下から上に突き抜けると株価は上昇すると説明していたのだと思います。

<基本>右肩上がり、もしくは水平移動の中長期線を短期線が下から上に突き抜ける(ゴールデンクロスする)と株価は上昇する。右肩下がり、もしくは水平移動の中長期線を短期線が上から下に突き抜ける(デッドクロスする)と株価は下降する。

ここで注意が必要なのは移動線は、過去の株価の平均値であるということです。たとえば5日線は過去5日間の株価の平均値ですから実際の株価より遅れて上がってきます。つまり移動線のゴールデンクロスを確認してからの買いではタイムラグが発生するわけです。そこで霧子さんは「株価と5日線と25日線が接近すると」と説明したと思います。

すなわち移動線と株価のゴールデンクロス(GC)が買いだとの考えだと思います。私も同じ考えですが、私は基準を75日線に置いています。つまり75日線を株価がゴールデンクロス(GC)したら買い、デッドクロス(DC)したら損切りという判断です。
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このチャートで説明すれば、青丸がデッドクロス、赤丸がゴールデンクロスとなります。

参考に私の売買判断の基準を下のチャートで説明すれば・・・

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売買の判断をする要素は「75日移動線の向き」「株価の位置」「前にもみ合った株価位置」が重要な判断の材料となります。75日線の向きが下降なら弱気、水平もしくは上昇なら強気での判断となります。

次に株価位置が75日移動線より下にあれば上昇を待ちます。上昇してきて75日線を上に突き抜けたら(ゴールデンクロスしたら)買い判断します。このチャートで示せば左の赤丸の位置です。また、75日線より上にあった株価が下がってきて75日線に接近してきたら注目です。下に抜けたら様子見、反転上昇したら買いと判断します。このチャートで示せば右の赤丸の位置です。

次に、どこまで上がるかとの判断での材料は、前にもみ合った株価位置と値幅計算による上値のフシです。このチャートの左の青丸の部分。この株価位置は高値から安値の値幅の2/3を戻した位置(フシ)であることと、すぐ上に前にもみ合った抵抗帯(フシ)があることから、ここは保有しているなら利益確定の位置で有り、新規なら様子見と判断する位置となります。

右の青丸の部分、つまり現在の株価位置での判断は、上値のフシを抜くか、いったんトレンドラインもしくは75後線まで下げて出直すかの微妙な株価位置となりますので様子見と判断します。

このように何か自分に自信を持てる基準を作り、その基準にしたがって売買の判断をすることができれば、もう少し余裕のあるトレードができるのではないでしょうか。ただ、一つ言えるのは、どんな基準を作ろうが絶対はありません。「絶対もうかる基準などない」ということを前提として考えることは必要だと思います。

資産管理を重視すべし

一銘柄だけを売買している人やデイトレをしている人には関係のない話ですが、複数銘柄のポートフォリオを組んでのスイングをしている人は、一銘柄の損益にそれほどこだわる必要はないという考え方について説明をしてみましょう。

複数銘柄を保有してスイングで利益を上げるという考え方は、すなわち「資産運用」という考え方をする必要があります。つまりトータルでの損益を重視して、個別の損益にこだわらないという考え方です。

たとえば・・・・

投資元金が1000000円の人が、A銘柄、B銘柄、C銘柄をそれぞれ1000株100円で買ったとしましょう。すると、投資元金1000000円の内訳は「現金700000円と株式評価額300000円」となります。

これが1週間後、A銘柄150円、B銘柄80円、C銘柄120円になったとしましょう。すると資産は「現金700000円と株式評価額が350000円」となり合計1050000円で、投資元金1000000円に対して50000円の含み益となるわけです。

この時、B銘柄は含み損20000円となっているわけですが、これを損切りするかしないかは何の問題もないわけです。すなわち投資元金が増えたか減ったかが問題なわけですから、個別株の含み損にこだわる必要はないわけです。

私の場合、相場環境に応じて、売りと買いの両立てをするわけですが、これもこうしたトータルで増えたか減ったかを考えるから、損切りや利益確定にほとんどこだわらにということです。

たとえば・・・

A銘柄を1000株100円で買い、B銘柄を1000株100円で売ったとします。何日か後に、買ったA株が90円まで下がっても、B銘柄が80円まで下がれば、トータルで10000円の利益となるわけです。反対に、株価が上がった場合も同じです。

どんな証券会社の口座管理のページは同じだと思いますが・・・
「株式の評価額(現物)」
「現金」
「信用評価損益」
「総資産額」
と表示されていると思います。

ここでもっとも重視し、注意を払わなければならないのは、個別株の損益ではなく「資産総額」が増えたか減ったかということなのです。どんなに利益確定ばかりで年間200万円の利益を上げたと言ってみても、この「資産総額」が減っていれば損をしているということなのです。

つまり利益確定ばかりを繰り返して年間200万円の利益確定してみても、利益確定出来なかった含み損を300万円抱えれば、トータルで100万円損しているということなのです。これこそがトータルでの資産管理ということなのです。

ランキングの上位に「ぼんちゃんの株と恋の日記」というブログがありますが、ここの管理人が1000万円を溶かしてしまっています。この大きな原因こそが「個別株の損益重視で資産管理がされていない」ことだと思います。彼女は、始め買い専門で、途中からカラ売り主体の投資をやっているようですが、彼女の問題は、投資手法にあるのではなく、目先の損益にこだわってトータル損益をおろそかにしているというところにあると私は考えています。

以上のことを踏まえてアドバイスすれば「投資元金を出し入れするな」ということです。すなわち投資元金を出し入れすると、儲かっているのか、損をしているのかが把握できなくなってしまうということなのです。

当初、証券会社に100万円入金して始めたのであれば、ずっとその100万円は動かさずに出し入れしないことです。元金が100万円のままなら証券会社の口座の資産総額を見れば、損をしているのか儲かっているのか、一目瞭然に把握できるわけです。

投資とは、投資した資金が増えたか減ったかが問題であって、売り買いした個別銘柄を利益確定したか、損切りしたかは何の問題もないし、そんなことにこだわる必要はないということです。

きょうのメールから

ホタルさん
>チャートはイメージで見る。なるほどぉって感心しました。そういう目で見直してみようと思います。でも説明ではよくわかるのに実際に自分が選んだ銘柄に当てはめると良くわからなくなるのですけれどね・・・(汗)ちなみに諏訪さんはどこか書き込みできるチャートのサイトを使っていらっしゃいますか?やはり実際に紙に書いてやったほうがベターでしょうか?

このブログに使っているチャートは「インフォシーク」のチャートにペイントショップでラインを入れて使っています。ですが自分で分析する場合は、プリントアウトして手書きで書いた方はイメージとしてより見えてくると思います。さらにこの分析したチャートをファイルして残すことで、あとあとの参考資料になると思います。

坂祝さん
>ここ数日、諏訪さんのおっしゃっている攻防戦と感じ、また1月中旬の高値を越えられないな~と監視してました。昨日、陽のたすき線本日 寄り付きで昨日の高値より下、更に5日線割れを確認しての売り建てです。

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上に行くか下に行くか、売りと買いの攻防線とのイメージは良いと思います。1800円~1890円幅のもみ合い相場ですが、1800円のラインを抜けると1700円割れまで行きそうな気がしますね。

真の介さん
>昨日参戦し敗退し撤退。今日再度挑戦したら、あれよあれよという間に急降下。でも明日からまた上げと考えていますが、間違いでしょうか・・25日線まで我慢の予定ですが・・先生の判断は撤退でしたか・・うむ・・

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マドを埋めて、さらに上に行くかとの期待で買ったものの昨日「はらみ線」そしてきょうは、はらみの陽線の尻を抜けてしまいました。これが損切りの判断なのですが、私の予想では下に向かうと判断しています。下げ止まりのポイントとしては75日線、さらに下げればトレンドラインの4800円の付近ではないかと考えています。

シュークリームさん
>本日は、シナリオを私なりに作ってみました。

買う前に「上がるならここまで、下がるならここまで」というシナリオを考えてからトレードをするのはいいことだと思います。メリットは上げても下げても心が動揺しないことにあるでしょう。つまり想定(覚悟)してトレードに臨めば冷静に判断できるということですね。利益確定おめでとうございました。

上げ余地、下げ余地を考慮して

I.Dさん
>6440JUKIです。3/10買値@153です。見事なまでのジャンピングキャッチとなったようです。高値での十字線だったのですが、出来高があったのとチャートは上昇なのかと勝手に思い、今現在は、@143での半分の損切とまだ保留しているものが、あります。今思うと、@157が天井なのでしょか?もしそうならどこで買いは見送ったら良かったのでしょうか。


「6440 JUKI」(日足チャート)
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157円付近は、前回の上げ幅を3倍した位置とピッタリ一致します。よってこの157円付近は目標達成感によって当面の天井と想定するのが妥当な水準だったと思います。


「6440 JUKI」(週足チャート)
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これが週足チャートです。現在の動きは、昨年の3月~5月にかけての動きと非常に似通ったチャート形をしています。昨年と同じ動きをすると仮定するならば、昨年一休みした株価位置が現在の位置と合致することから、今回も上げ幅の1/3押し、もしくは1/2の押しの調整を入れて、もう一段上げることも想定されます。

昨年の上げ幅を利益目標として押し目を拾ってみるのも一つの手として考えられるのではないでしょうか。

売りサイン発生には用心を

Mさん
>すみません質問です。ディー・エヌ・エーですが3月4日に70万円で買い戻し、さらに一段階上をねらいましたが2匹目のドジョウはいませんでした。昨日まで「損切り損切り」と思いながら、「どこで?」と悩むうちに(用事もあって集中できなかったこともあり)今日に持ち越してしまいました。「何しろ逃げろ」と、迷わずに売ったほうが良かったのでしょうか


「2432 DeNA」
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70万円で買い直されたということは、680000円ラインで気迷い線を連発して5日線を上に抜けた位置で買われたわけですね。「買い」の狙いとしては悪くはなかったのでしょうが、高値をつけた形が「毛抜き天井」となっています。「毛抜き天井」は売りサインですから、この位置は様子見するのが妥当な判断だったと思います。

そして次がポイントですが、損切りのタイミングです。680000円のラインは下値のフシ(サポートライン)ですから、このラインを抜けたら迷わずに損切りするのがベストの選択でした。

きょうは反発上昇しましたが、昨日の陰線で下値のフシに届いたことでの反発だったと思われますが、上値のフシは680000円のラインとなります。

今後の値動きを予想すれば、可能性として、第一、560000円までのマド埋めの動きになる。第二、640000円~680000円の往来相場で75日線接近を待つ動きとなる、の二つのシナリオが想定されます。

売るべき時に売れなかった場合の考え方ですが、この銘柄は長期的に右肩上がりの上昇トレンドを描いています。ですから、方法としては、第一、マド埋めの560000円台(75日線)まで下がるのを待ってナンピン買い増しする方法、第二、いったん資金を回収してフシ目での下げ止まりを確認してから再度挑戦する。この二通りの考え方があるのでしょう。

下げたらどこまでと想定する

のめしんさん
>今日はアイシン精機と太陽誘電を寄り成りでエントリーしました。発注するとき、「えいっ」って気合いをいれなければならなかったですけど。こういう上放れをすんなりととびつけるようにならないといけないんでしょうね。


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株式投資とは、売り方と買い方のせめぎ合いですから「買い」で入る場合は、自分は当然買い方になります。このチャートを買い方と売り方の勢力図とみなせば、ローソク足が密集しているところがその勢力の拠点と言うことになります。すなわち、このチャートに示した青い四角部分が売り方の拠点であり、赤い四角で囲んだ部分が買い方の拠点となります。

こう考えてみたとき、あなたの買った位置のすぐ下には買い方の勢力が控えています。つまりこの下の壁を破られない限り買い優勢と読み取れるわけです。昨日成り買いして陰線、そしてきょうも陰線ですが、75日線までは踏ん張ってみるというリスクを犯すことも必要だと思います。

もう一つのポイントは、同じ形のチャートの「太陽誘電」を同時に買ったことにあります。つまりこの2銘柄をセットで買ったことに意義があるわけです。こちらは今日は大きく上げました。つまりセットで考えれば「アイシン精機」の方が下げてももう一つの「太陽誘電」の方が上げていますから、差し引きすればプラスになっているのではないでしょうか。

これが分散投資のメリットです。こうして一つが含み損になってもトータルでプラスにするという考えは必要だと思います。

上げ下げ両にらみの作戦で

Nさん
>損切りについて教えて下さい、諏訪様のトレードマニョアルを読んで目から鱗が落ちるようです、かってなお願いですが教えていただけると有難いです、2330フォーサイドドットコムを11500円で150株もつっています、最近上がってきたのでチャート上でいくらで損切りしたのが良いか教えて下さい。


「2330 フォーサイドドットコム」(週足)
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株ブームに乗って200000円台で売買されてた個人好みの懐かしい銘柄ですが、ブームが去って800円台まで下がりました。ここにきて急騰してきました。

週足チャートで判断した場合、前回の上げ幅と同額の値幅を上乗せした株価位置にあります。短期的にみても短期間に3倍と急騰しています。こうした条件を考えたとき、そろそろ目標達成感が出てくる株価位置に達したのではないかと判断するのが妥当ではないでしょうか。

私ならどうする・・・ということで、判断すれば「ここからは売り上がり」で保有株を減らしていくのが良いのではないでしょうか。つまり保有株がたくさんあるわけですから、保有株を減らしながら上げ幅の1/2押し、2/3押しの調整場面(4000円~5000円台)が訪れたとき、回収した資金で買い増しして買い単価を引き下げる。

「上げても良し、下げても良し」という作戦もあるのではないでしょうか。

トレンド崩れに手を出すな

タマさん
>ケーズHD(8282)1月18日寄付成行買いを思い切って注文出してみました。寄付成行は初めてでドキドキしました。前日少しマドを開けた陽線引けとなり上がると予想しました。2860円で約定その後2980円でその日に売りました。ケーズHDは3000円越したところでいつも下降トレンドに入るのですが、案の定昨日まであっけにとられるような右肩下がりを続けました。そろそろ打診買いをしようとしていた矢先株式分割のニュースが入り今日急騰してしまいました。監視銘柄だったのにくやしい!どこかで買いに入りたいのですがタイミングがわかりません。


「8282 ケーズHD」
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2750円~3000円のボックストレンドを形成していましたが、1月後半にはボックスの下限で下げ止まらず「トレンド崩れ」となってしまいました。投資の鉄則としては「トレンド崩れに手を出すな」です。

きょうは大きく跳ねましたが、2800円から上は相当な売り圧力がかかることが想定されます。すなわちこの株を保有している人の大半が2800円から3000円で買って含み損を抱えているわけですから、2800円程度まで戻してくればやれやれの損切り売りが出てくる水準となります。よって高値の目標(天井)は2800円ラインと想定されるわけです。

1月の売買では非常に良いタイミングで利益を確保できたと思います。まずどこが天井かを想定して3000円手前の2980円で利益確定をしていること。素晴らしいと思います。一つのシナリオを描いてシナリオ通りに利益を確定していく。これが投資の基本だと思います。

これを前提にきょうのマド開け上昇が予測できたかと言えば、普通の人には誰にもできなかったわけですから、それほど悔しがる必要はないのではと思います。テクニカル的には、下げ過ぎの反発という見方が妥当な判断であり、私は、様子見が妥当な判断になるのではないかと思います。

自分の判断を信じてみる

SKさん
>今月に入って配当取りを狙った買いが入っている、などという市況コメントがあります。実際のところ、配当落日(今年は29日)には、その配当金利分見合いは値が下がってしまうと考えた方がよいのでしょうか。先月初旬からの保有で十分な利益がすでに出ているため、配当を待たずに配当権利確定日に売ろうかと、悩んでいます。


理論的には、配当分は株価が下がる(株主にとってはプラスマイナスゼロ)ことになりますが、株価は需要と供給のバランスで形成されますので、配当を落としてもなお上がることもあります。だた高配当銘柄や優待銘柄は、その権利取りのために買っている人が多いため、権利落ち日をピークとして下げていくパターンが多いように思います。

おんぷくさん
>アルバックを2255円で、日東電工を3375円でもっています。明日の寄り付きで下がるようであれば、とりあえず売りかなと思っていますが4月から日経平均が上がると思うので売りをためらってしまいます。このためらいが塩ずけ株になるのかな・・・どう思われるでしょうか?


少し利が乗っているので迷うところですね。目の前の利益を確実に手にするか、少しリスクを取って利を伸ばすかの選択ですが、どちらの選択が正しいかは後にならないと分かりませんが、あなたは4月から上がると感じているのですから、その自分が感じた感性に賭けてみるというのはひとつの方法だと思います。

チャート的には両銘柄とも長期上昇トレンドでかつ75日線より上に株価があるわけですから保有するに安心感はあります。ただし、塩漬けには絶対しないことが条件で、損切り基準はアルバックの場合は52週線(2260円)、日東電工の場合は13週線(3450円)においたらいかがでしょう。とにかく下げたら薄利でも同値でもいったん撤退して、下で買い直すという判断も必要です。

為替と日本株の相関関係

学生さん
>なぜ円高になると株価が下がり、円安になると株価が上がるんでしょうね。

今の日本の株価を動かしているのは外国人投資家と言われるほどに、市場に流れ込む資金量の比率は圧倒的に外国人が占めています。つまりそれほどに日本の銀行や企業に資金的余裕がなくなってきているということでしょう。

日本人は、日本円で株を買いますから株価が上がらなければ利益を得ることができませんが、外国人は、ドル換算で日本の株を買いますから株価の値上がり益と為替差益の両方を狙って日本株を買ってきます。

こう考えてみましょう。
1ドル=100円の円安のときと1ドル=80円の円高の場合を想定してみましょう。

1ドル=100円の円安のとき、外国人が100万円の株を買う場合10000ドル必要なわけですが、1ドル=80円の円高のとき買えば12500ドルの投資資金が必要になるわけです。日本人が100万円の株を買うには、円高であろうが円安であろうが100万円あれば良いわけですが、外国人の場合は、円高か円安かで投資資金が大きく違ってくるわけです。

ですから外国人は、円安のとき買えば、同じ株価の株を安く買えるわけですから当然円安になれば買ってくる。これが円安になれば株価が上がり、円高になれば株価が下がるという仕組みです。

参考にもう一つ。

たとえば外国人が1ドル=100円の円安のとき100万円の株を買い、これが90万円に下がったとしましょう。日本人なら日本円で株を買いますから10万円の損になりますが、外国人の場合、たとえ90万円に下がったとしても1ドル=80円の円高になっていれば・・・

1ドル=100円の円安のとき100万円の株を買う投資資金は10000ドル
株価が100万円から90万円に下落しても
1ドル=80円の円高で90万円をドル換算すれば11250ドルとなる。

株価が下がれば日本人は損するしかないわけですが、外国人は、円高になれば為替差益によって日本の株価が下がっても利益になるわけです。言いかえれば、日本の株価がどんなに下がっていっても為替が円高に進む限り損はしないということになります。

こう考えれば、円高になれば日本株は売られ、円安になれば日本株が買われるという疑問が解けるのではないでしょうか。

マドが空いた方向に向かえ

へたっぴさん
>昨年三洋電機株を214円で買い、その後暴落にあい株価は低迷しています。もし諏訪様なら今後どのようにされるのか、チャートの見方も含めてお教えいただけたら幸いです。

「6764 三洋電機」
1010.png

パナソニックに吸収合併されるとの報道で人気化し220円台まで吹き上げましたが、「祭りも終わり集まっていた人はみんないなくなった」というのが今の状態ですね。つまり、90%以上の確率で200円台に戻ることはないと私は考えます。

相場環境次第となりますが、これから先半年間を予想すれば140円~150円での小幅な値動きで推移するのではないでしょうか。私ならどう判断するということで言えば、75日線が株価を押し下げて140円以下に下がるリスクも高いと判断するので損切りして資金回収する方法を選びます。

投資の考え方の基本は「いま含み損かどうかは問題ではなく、これから先、上がる確率が高いか、下がる確率が高いかが判断の基準」となります。この基本に従えば、損切りの判断が妥当だと考えます。

チャートの見方については、左端の赤丸の部分で買われたのだと思いますが、青丸の部分、つまりマドを開けて急落した日に迷わず成り売りが妥当な判断となります。すなわち相場格言に言うところの「マドの向こうに宝の山が見える」ということです。この青丸部分は、売り方にとってはカラ売りのチャンスであり、買いで持っていた人は損切りのタイミングだったということになります。

へたっぴさんが、この株をなぜ買ったのか理由は分かりませんが、パナソニックとの合併情報によって買ったのであれば「祭りが終わったら帰る」、すなわち「下がったら逃げる」というのが投資のセオリーとなります。資金を回収して、次のチャンスで取り返すと考えた方が良い結果になると思います。

勘こそがすべて

「勘トレードだったから損した」みなさんそう思っていませんか?

私は勘こそがすべてだと考えています。誰が、勘トレードはダメだというのでしょう。証券会社のセミナーや投資顧問の投資説明などでは勘トレードでは損をするというのでしょう。株の本を出している評論家などの専門家と言われる人も「勘トレードでは損をする」と言うのでしょう。

そしてみんなが株のことを何も知らない初心者のうちに「勘トレードをすると損をする」と思いこまされ、損をすると「勘に頼ったからだ」と反省をする。私はそうじゃあないと思います。

証券会社や投資顧問の社員にしても、株本を出版している評論家などにしても、初心者が勘トレードで成功されたら、自分たちの商売が成り立たなくなるから「勘に頼るな」と言っている・・・私はそう思います。たとえば相場観、いろいろな統計数字や理論を持ち出してきてもっともらしいことを言っていますが、一年の平均株価予想にしてもほとんど当たる人はいません。

将来のことを予想するのに、理論も学説も過去の統計数字も関係ないのです。自分の勘による予想をいかにも根拠があるように、そして投資家に納得してもらうために根拠づけをしているだけで、みんなそれぞれが勘予想をしているだけ。そうは思わないでしょうか。仮に、理論や学説や過去の統計数字などの根拠づけで将来が予想できるのだとしたら年金や健保財政が破たんすることなどあり得ないわけです。

「勘」とは「経験則の積み重ね」です。たとえば子育て。最初の子のときは、ちょっとしたことでもオタオタしたりしますが、二人目ともなれば落ち着いたものです。少々の熱を出そうが、泣こうがオタオタしません。そこに何の根拠もないわけですが、最初の子育ての時こうだったから、今度も大丈夫だろうとオタつかない。それが勘ですね。

たとえば、人間関係。このようなタイプは冗談が通じないから言葉に気をつけようとか、このタイプは何を言っても大丈夫だというように人を判断しますよね。これも何も根拠はなく勘です。今までにたくさんのタイプの人を見てきたという経験則の積み重ねでそう判断するわけです。そしてその勘はほとんどが当たる。そうではないでしょうか。

私の投資はこの勘トレードです。

ローソク足のサインにしてもこういう形になったら上がることが多かった。こういう形になったら下がることが多かったという経験則の積み重ねであって、「統計的にどうだ?」と言う人もいましたが、統計や確率など調べたこともないし、そんな過去の数字など何の関係もない。私はそう思っています。

勘とは本能による作用ですから知能を使ってはいません。知能は本能の働きを抑制しようと働きますから、私は「トレードでは考えるな」と言っています。つまり、値動きを見ていて「上がりそう」と本能が感じる。ここで考えると知能が「ひょっとしたら高値をつかむかも知れないから」と本能が感じたことを抑制する。そして人はなぜか感じたことより、考えたことの方が正しいと思う。その結果、指値を入れて買えなかったということになってしまうのである。

私は「上がる」と感じたらすぐ買う。買ってから「ここまでは下がっても大丈夫」「ここから下は損切り」と考える。私の経験則でいえば、その方が成功したことが多かった。だから本能が感じたことに素直に反応するというトレードをしているわけです。本能を抑え込むとストレスが溜まります。本能のままにトレードした方が自分に納得ができるという意味もあります。

「勝つか負けるかは時の運」私は、自分の本能の感性を信じ、感じるままにトレードをする。それが自分が潜在的に持つ能力を研ぎ澄ますことになる考えています。

デフレが続く限り株は下がる

mutsumiさん
>短期の小額投資は楽しいですし、1万2万円の利益がうれしいし、一つ一つの経験が身になっている感じがします。小額の投資は性格も投資に反映されて、・・奥が深いです。
>以前は「30万円以上利益取らなかったら株買った意味ないでしょう」みたいな感覚でのんびりと構えていても株は上がったんですよね。


タマさん
>長期投資はどう考えていらっしゃるのか知りたいのですが。
>時間に余裕のある時でもおねがいします。


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これが日経平均株価の推移です。
私が株を始めたのがちょうど1975年ころ、この頃の株式投資に「損切り」という言葉はありませんでした。下げたらナンピン買い増し・・・それがすべてで相場師と言われる人たちの間では「嫁に体を売らせてでも株を買え」と言われていた時代です。とにかく借金して株や土地を買えば、誰でも成り金になれた時代だったと思います。

このチャートを見ればよくわかりますよね。私は、まだ20歳になったばかりでお金がなく、ましてや現代のように誰にでも借金させてくれるような時代でもなかった。それでも88円で買った「新日鉄」の株が10倍以上の1000円を超えた、そんな時代でした。mutsumiさんは、このような時代に株をやってたんだと思いますが、あの時代は証券会社の外務員の言うとおりに株を買っていれば誰にでも儲けることができたわけです。

それでこれから株価を長期で保有すれば儲かるかということですが、私はまだまだ下がり続けていくと考えていますので、長期目的、すなわち資産として株を買うことは否定的に考えます。

その理由として、株価が下がる大きな要因として「デフレスパイラル」があります。株価はインフレーションにならなければ上がりません。日本は、バブルの崩壊によってインフレ恐怖症になり、金融政策をデフレ方向に誘導してきました。その結果がデフレスパイラルに陥り、ゼロ金利政策や金融緩和政策によってデフレ脱却に軌道修正しようとしましたが、みごとに失敗しています。

あの子供手当やエコポイント、高速無料化もインフレ誘導の政策の一環なのでしょうが、いったんデフレへの流れになると人間の力でどうなるものでもありません。すなわちデフレにしてもインフレにしても国民大衆の心理の動きですから高学歴のキャリア官僚が机上で勉強した経済理論などで、人の心理の流れを変えられるはずがないということです。

つまり景気が悪いから株価が上がらないのではなく、デフレーションだから株価が上がらないということなのです。デフレの時代には、どんなにお金をばらまいてみても、もらった人はみんな持ちこんでしまいます。金利がつかなくても物価が下がるのですから、お金の価値は上がっていくわけです。

物の価値が下がる ⇒ 企業経営が苦しくなる ⇒ 給料が下がる ⇒ 物を買わない ⇒ 物の価値が下がる・・というように、物の価値がどんどん下がり、国民の収入がどんどん減り続けるのが「デフレスパイラル」ですが、このような時代に株価だけが上がるはずはないということです。

つまり国民の収入が減り続けるなかで、株式市場に大量の資金が流れ込んでくるはずがないわけです。「いや外国人が買ってくれる」という反論があるかも知れませんが、外国人は投機目的ですから、いつまでも日本の株を買い続ける理由はないないわけです。物が売れなくなって業績が悪くなっていく日本企業の株を買うより、どんどん成長をつづける新興国の株に投資して方がメリットがあるわけです。

「いや日本企業には技術力がある」という人もいるかも知れませんが、これも「日本の治安は世界一」というのと同じで、もうすでに神話となっています。すでに過去の話であって、日本人だけがそう思いたいという過去の栄光にすがっているだけにすぎません。つまり日本は、もうすでに終わっているわけです。

これは国の政策がどうとか、政権がどうとかという話ではなく、国民が将来に不安を感じ子供を産まなくなってしまっていることこそが大きな証拠といえるでしょう。人間も動物ですから本能で将来を察知するわけです。家族を持つことに不安を感じる、子供を産むことに不安を感じる・・・この不安こそが人間が本能で感じている日本の将来の姿ということなのです。

こう考えたとき、日本のデフレスパイラルは、私たちの団塊の世代(55歳以上)がすべて死に絶えるまでのあと20~30年間は続くと考えるのが妥当だと私は考えます。話がそれましたが、そう考えたとき・・・デフレが続く限り株価は下がり続けると私は考えています。ですから株式は、子供たちに残すという考えより短期で値幅を取り現金を増やすことを考えた方が良いと思います。

儲けるための損切り

「下げるを想定しての分散買い」の記事の売買判断について何人かの人からご意見をいただきました。

損切りなど必要なく下げたら強気でナンピン買い増しという意見。強制損切りとしている1650円の根拠は何かという疑問など、いろいろですが、まず損切りの基準は、その人の資金力や含み損に耐えられる精神力によって大きく違ってきます。

極論を言えば、豊富な資金力があれば損切りなどという方法は必要ありません。どんなに下がる株価であってもいつかは上がるわけですから、買値の半分まで下げるのを待って半値になったら倍数以上を買い増しするのです。こうした手法をとれば絶対に損切りは必要ありません。倍数以上の買い増しがポイントです。

たとえば、300円の株価が150円になったら保有株の倍数を買います。
300円×1000株=300000円
150円×2000株=300000円
すると
200円×3000株=600000円となります。
こうして買い単価を200円まで引き下げれば、1/3戻しで同値撤退、200円以上に上がれば利益になるわけです。買値の半値になった時、2000株ではなく3000株もしくは5000株買い増せば、もっと簡単に利益になります。つまり資金力さえあれば、下がれば下がるほどに倍数、またその倍数と買い下がれば、その企業が倒産しない限り絶対利益にはなるということです。

ただ、初心者にそこまでの資金力もないし、含み損にも耐えられない。それを前提に私は、損切りすることによって資金を回転させ、損切り分を次のチャンスで取り返すということを書いていますし、初心者にはそれがベストの選択だと考えています。

次に1650円という数字ですが、これに意味はありません。下値の抵抗帯を1700円~1650円と想定しての1650円です。ですから1630円でも1620円でも同じということです。つまり基準とする株価のプラスマイナス1.5%は誤差の範囲内と私は考えています。

もうひとつ・・・
これは覚えておいて欲しいのですが、損切りには「攻めるための損切り」と「逃げるための損切り」があるということです。

「下げるを想定しての分散買い」記事のような長期上昇トレンドの株価の損切りは「攻めるための損切り」、つまり買い単価を引き下げるために損切りして資金を回収し、安いところで買い直すために損切りをするということです。ですから保有株すべてを損切りするということではなく資金回収という意味での損切りなのです。よってこの損切りは、ナンピン買いとのセットということになります。

つぎに「逃げるための損切り」とは、「仕手崩れに手を出すな」この記事に書いたような下降トレンド継続の株価をつかんでしまった場合のことを言います。この場合は、もう買いはないわけですから、損をして見切りをつけるということになります。

「攻めるための損切り」の判断基準は、どこにあるのかと考えたとき、それは75日線が水平もしくは右肩上がりでかつ75日線の上に株価があるということです。そして「逃げるための損切り」は、75日線が右肩下がりで、かつ株価が75日線より下に株価があるということになります。

これを言いかえれば「買いの条件は、75日線が水平もしくは右肩上がりでかつ75日線の上に株価がある」ということになります。つまり75日線が右肩上がりで株価が75日線より上にあれば、たとえ含み損を抱えても保有し続けていれば、いつかは買値以上に戻ってくるということなのです。

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