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「デイトレは甘くない」の管理人さんもついにブログ閉鎖のピンチに陥ってしまったようです。彼の場合、ベテラントレーダーですから負け続ける原因がテクニックにあるとも思えませんが、あるとすれば心理面が大きく作用しているのでしょう。
「負ける⇒ 勝とうと焦る⇒ 負ける⇒ 焦る⇒ 負ける」
という負のスパイラルにハマってしまったということではないでしょうか。
言いかえれば「勝とう、勝ちたいという焦り」が負けを呼び込むというパターン。トレードを長くやっている人は誰でも経験があるのではないでしょうか。
なら、この負の連鎖から抜けだす方法はあるのか、と考えたとき「方法はない」と私は考えます。つまり目に見えないバイオリズムの流れが、負ける方向に流れているのですから、バイオリズムの流れが変わるまで「様子見」、すなわち何もしないという選択肢しかないように思います。
彼の場合、先物の動きを読んで売り買いの判断をするという手法のようですが、「動きを読む」とは、すなわち「感情の動き」ですから、
感情がネガティブに傾いているとき、読みは必ず逆を読むことになる。
勝っているときは、読みが当たる。すなわち買いだと思った株が上がり、売りだと思った株が下がるということですね。これが負け続けているときは、買いだと思った株は下がり、売りだと思った株は上がる、すなわち株価が自分の読みと逆に動き始めるわけです。これもみなさんの経験として納得できるところがあるのではないでしょうか。
トレードと同じ「勝つか負けるかの二者択一の世界」であるスポーツ選手や監督のコメントで良く聞くフレーズにこんなのがあります。
「勝ち負けの結果より、全力を出し切れるかどうか」
「勝ちにこだわらずに楽しむこと」
「無心になって勝負に臨め」トレードにおいてもスポーツなど勝負事の世界においても当然に目指すものは「勝ち」です。ですが「勝ち」にこだわると「負ける」、すなわち勝ちたい気持ちが焦りを生み、焦りが冷静さを失って基本を忘れる。その結果として自分の実力を出し入れずに負けてしまう。
スポーツ選手や監督たちは、こうして経験を踏まえて「勝ちにこだわるな」と言ってるのでしょう。「勝ちにこだわらないことこそが勝利への近道」ということが経験則としてあるのでしょう。
これを踏まえて、トレードで考えることはないか?
自分の感情(読み)を排除したトレード判断は何か?
と考えたとき、私は「ローソク足」による判断しかないと思うわけです。
いわゆる三の法則です。
人気とか流行とかの流れ(トレンド)は、一度動いたら一定期間は同じ方向に流れるというのが自然の摂理、すなわち人間の心理です。
株価も人の心理で動くわけですから、当然に株価の方向性(トレンド)は継続するわけです。
これが基本中の基本です。
ならば、1本目の陽線とは下に向いていたトレンドが上に向いたわけですから翌日も上に動くというのが基本となります。であるならば、
1本目の陽線は買いというのがトレードの基本と考えるわけです。
「1本目の陽線を買う」というのは、読みでも予想でもなくトレードの基本的な買い方ということです。ですが、結果は外れることも当然あります。すなわち世の中の事象はすべて基本どおりには動いてはいません。ですがトータルとして考えれば、世の中の事象は基本どおりに動いているのではないでしょうか。
人間の心理、感情は、揺れ動くものです。揺れ動いても自分では気づかないものです。そして刻々と心理(感情)が変化しているのに、自分は冷静に判断していると思い込んでいる。それは日中の値動きを見ている人にはよく分かるともいますが、値動きを見て強気になったり、弱気になったりと、心理が揺れ動きます。
その自分の心理の変化に振り回されれて売ったり買ったりを繰り返す。すなわち自分の感情(心理)の動きに振り回される結果となり、終わってみれば無駄な売買を繰り返しただけということになるわけです。
こうした自分の心理に振り回されるトレードより、1本目の陽線を買ったら上がる、すなわち株価は基本どおり動くと信じてみる。結果を恐れず、基本に忠実にトレードして見ることこそが結果的に成功できるのではないかと思うわけです。
今年は勝ち負けにこだわらないトレードを心がけたいと改めて思います。