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バーゲン品に投資価値なし

ヒロトシさん
>富士フィルムの株価が企業解散価値を大幅に下回るPBR0.5倍まで下がっています。優良企業でもあり倒産する心配もないと思いますので、長期の資産株として買いたいと考えているのですが、どう思いますか?


「4901 富士フィルム(月足チャート)」
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まず「資産株」とは何かと考えてみましょう。資産購入とは、すなわち「土地や建物(ビル等)」に投資するということと同じです。その目的は「転売による値上がり益の追求」ですから資産価値が下がって行くものに投資すれば資産は減っていきます。長期投資の資産株についての考え方もこれと同じです。

つまり資産株として長期で保有するのであれば「資産価値が上昇していくという将来性」がなければ資産としての価値はありません。

たとえば、この富士フィルムの株価は、高値から1/3にまで下がっています。これを見て「一流企業の株価が、こんな割安で買える」とあなたは考えたのでしょうが、これは「駅前の商店街のビルが1/10の値段で売りだされているから買ってみようか」と言うのと同じです。

駅前商店街が賑わっていた頃に一億円のビルであっても、シャッター街となって誰もいなくなった現状での1/10(一千万円)の価格が割安かどうか、今後最盛期の一億円に戻ることがあるのかどうか・・・この判断が割安か割高かの判断になると思います。

富士フィルムの株価は、高値から1/3になっていますが、これが元の5000円台に戻るかどうかと考えたとき、駅前シャッター街の状況と同じだと思います。結論を言えば、二度と元には戻らないと考えるわけです。

「8113 ユニチャーム(月足チャート)」
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たとえば、この女性にはおなじみのユニチャーム。株価は、ここ10年で3倍にもなっています。これを割高と見るかどうか、資産株として買えるかどうかと考えてみましょう。

日本人女性で、現在生理用品を使っていないのは、すでに枯れてしまった女性以外、誰でもが使っているでしょう。これが昭和50年代までは日本人女性でもほとんど生理用品などというものは使っていなかった。というより生理用品を購入できるほど裕福ではなかったということです。

高校の授業で脱脂綿を使っての生理の処理の方法を教えていた時代です。それが現在では女性なら誰でもが毎月定期的に購入する時代になった。さらに子供のオムツも木綿の布オムツから生理用品を応用した使い捨ての紙オムツが一般的になり、近年では高齢化時代突入とともに老人まで紙オムツを使う時代になってきたいます。

つまり日本人の70%(女性、幼児、老人)程度の人が、日常的に食料品を買うように生理用品や紙オムツを買い続けているということです。それがこの株価の推移です。

それじゃあもうユニチャームの株も将来性はないのか?と考えるわけですが、日本ではもう頭打ちかも知れませんが、アジア地域、アラブ地域では、まだまだ生理用品を使えない女性、紙オムツを使えない赤ちゃんや老人が無限大に存在するわけです。当然にユニチャームも海外に積極的に事業展開しています。

まだまだ株価上昇の将来性は無限大に広がるわけです。ですが、デジカメ時代に入ってフィルムなど必要なくなった時代に「富士フィルム株」に将来性はあるのか?と考えたとき駅前商店街と同じです。

「長期で資産株を買う」と考えるとき考えなければならないのは、「安くなってきたから・・」とか「割安株だから・・」ではなく、将来性があるかどうかが重要なポイントなのです。いつも言うことですが、「バーゲン品に価値はない」ということです。「価値のない物に投資すれば損をする」ということです。


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