FC2ブログ

ファンダとテクニカル

5年連続増益というA社の株と、連続赤字決算というB社の株、このどちらを買うかと考えたとき、ファンダメンタル重視の人にはB社の株価なんかとても買えないでしょう。ですが、現実の株価の値動きでは、A社の株価が右肩上がりで上昇、B社の株価が右肩下がりで下降とはなりません。

また、決算にしても上方修正の発表で急落するという現象、また逆に大幅減益という発表で急上昇という現象が発生します。すなわち「好業績企業だから株価が上がる、赤字企業だから株価が下がる」という考え方にはならないということです。

株価は、人の心理で動いています。人の心理とは、すなわちテクニカル(需給)によって動いているわけです。たとえば、リーマンショックによる株の暴落。赤字企業であろうが、連続増益企業であろうが株価は急落します。すなわち人の心理が売りに傾けば、どんなに優良企業の株価であろうが株価は急落する。

つまり株価はファンダメンタルで動くのではなく、テクニカル(需給)で株価は形成されているということになるわけです。

ファンダメンタルとテクニカルの関係について、たとえ話で説明しましょう。

テストするたびに100点満点を取る優秀な生徒がいます。そしてせいぜい10点しか取れないダメな生徒がいます。これが期末テストで、優秀な生徒が90点しか取れなかったとしましょう。誰もが驚くでしょう。逆に、10点しか取れなかったダメ生徒が50点取ったとしたら、みんながそのダメ生徒に驚くのではないでしょうか。

この驚き、すなわちサプライズこそが株価を動かす要因なのです。サプライズによって人の心理が動き、その人の心理が株価に表れるということです。

言い換えれば、常に100点満点を取っている生徒は100点満点を取って普通なのです。ダメな生徒は10点以下の成績が普通なのです。誰もがそう思ってみているわけです。90点と50点でどちらが優秀かの比較では比べるまでもなく90点ですが、誰もがサプライズとして驚くのは10点しか取れない生徒が50点を取ったということの方でしょう。

これを企業のファンダメンタルに置き換えてみましょう。10年連続増収増益という抜群の業績を誇るA社が優秀な生徒ということです。10年連続赤字決算と言うB社がダメな生徒ということです。この連続赤字企業がわずかでも黒字決算をしたとしましょう。

つまり誰もが赤字決算で当然として見ている企業がわずかばかりの黒字を計上したわけです。このサプライズが株価を急騰させるわけです。そしてその急騰を見ていた人たちが買いに殺到する。すなわち買いが買いを呼ぶと言う心理が働き、株価はさらに上昇するという動きになるわけです。

トレードは株価の変動幅を取るゲームですから動かなければ投資妙味はありません。としたとき、優良企業の値動きと比較して赤字企業の業績回復の動きの方がサプライズによって大きく動くわけです。

これを象徴するのが100円未満に放置されてきた建設株などの業績低迷、もしくは赤字決算企業の急上昇ということになります。

いつも100点満点を取っている生徒は、最高点を取って当たりまえ、つまり可能性として上昇余地より下落余地が大きいという見方ができます。逆に、10点しか取れない生徒には、下落余地より上昇余地が大きいという見方もできます。

ソニーやトヨタなどの常に100点満点を取って当たり前の優良企業が軒並み株価急落、万年赤字の100円未満の企業の株価が2倍3倍と急騰。これをファンダメンタルとテクニカルの関係として見れば、どちらを重視するのが良いか分かるのではないでしょうか。



人気ブログランキングへ
関連記事
プロフィール

諏訪真吾

Author:諏訪真吾

掲示板
<会員交流掲示板>
記事検索フォーム
カテゴリー
月別アーカイブ
最新コメント
リンク