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負け組は勝ち組になれない

「負け組は、絶対、勝ち組になれない法則」というのがある。

100万円の貯金を持って生活をスタートさせたAさんと100万円のローンを背負って生活をスタートさせたBさんがいたとしましょう。そして2年後、Aさんは貯金を使い果たしてゼロになってしまいました。一方のBさんはがんばってローンを完済してしまいました。すなわちAさんもBさんも貯金ゼロ、ローンゼロのスタート地点に立ったわけです。

この時、Aさん、Bさんはどう考えるか?
ここでの考え方が重要で、ここでの考え方によって「負け組は、絶対、勝ち組になれない法則」が生まれてくるわけです。

100万円の貯金を持ってスタートしたAさんは、貯金をすべて使い果たしたわけですから、非常に強い危機感を感じるわけです。一方のBさんは100万円もあったローンを完済してしまったわけですから、精神的に余裕が出てくるわけです。すなわちAさんは、精神的に貧乏になったと追い込まれ、Bさんは精神的に裕福になったような余裕が出てくるわけです。

そこでその後の生活がどう変化するのか?

Aさんは強い危機感を抱いているわけですから、節約生活をはじめ貯金を元の100万円に戻そうと必死になります。一方のBさんは、ローンを完済して余裕が出てきたわけですから生活を緩めて再び借金生活に戻っていきます。

なぜそんなことになるのか?

人は誰でも一つの基準を持って考えています。その基準とは、いわゆる経験則でしょう。たとえば、ビールをコップ一杯飲んで酔っ払い、苦しい思いをした人は、それ以降の人生でどんなに勧められてもビールを5杯、10杯と飲むことはないでしょう。つまり「自分はコップ1杯までしか飲めない」という基準が出来上がるわけです。

ところがウィスキーのボトル1本を空にしたという経験のある人は、勧められるままにガブガブ飲むでしょう。そこには「ウィスキー1本飲んでも大丈夫だった」という経験則があり、「ならばビールぐらいどんなに飲んでも大丈夫」という基準があるわけです。

人はよく「普通なら・・」とか「常識」という言葉を使います。しかもそれが世間一般、誰でもが同じ考え、同じ基準で生活しているという前提で使います。そしてその自分の基準(常識)に当てはまらない人を「常識はずれ」とか「常識を知らない」などを非難します。

しかしそれは大きな間違いで「万人に通用する普通など有り得ないし、常識など有り得ない」というのが事実。人それぞれ常識も違えば、普通の状態も違うのが当然のこと。つまり「普通」とか「常識」とは、人それぞれの考え方の基準にすぎないということです。

ということで、話を「負け組は、絶対、勝ち組になれない法則」に戻します。
なぜ借金生活の負け組は、貯金を持つ勝ち組になれないのか??

一言でいえば「普通の生活という基準の違い」というところにあるのでしょう。100万円の貯金から始めたAさんの場合の普通とは「100万円の貯金があること」であり、100万円のローンを背負って生活を始めたBさんの場合は「100万円の借金があること」が普通の生活なわけです。

このAさん、Bさんの普通の生活の基準の違いによって「負け組は、絶対、勝ち組になれない法則」が生まれてくるわけです。貯金を持った勝ち組のAさんは、貯金を持ち続けることが普通の生活であり、ローンを背負ったBさんは「借金があることが普通の生活」になるわけです。

ですから長年、借金生活をしている人は「借金をしていることが普通の生活」になりますので、貯金があるというのは普通の生活ではないということになり、「借金を返済したら貯金しよう」という考えにはならないわけですから「借金を完済したら再び普通の生活(借金生活)に戻る」ということになるわけです。

これをトレードに置き換えてみましょう。

たとえば、50万円の含み損を抱え込んだ経験のある人は、20万や30万円の含み損なら平気でいられるでしょう。この平気という自信の裏付けは「50万の含み損を抱えたこともあったんだから・・・」「そして何とかなったんだから・・・」という経験則です。

この時点でもうすでに負け組ですね。いわゆる借金生活が普通の状態、含み損にあることが常識、という基準が出来上がってしまっているわけです。

借金生活の人が借金を完済すると裕福になったような余裕が出てくるのと同じ心理が働くわけです。すなわち長い間抱えていた含み損がゼロになると、1円の儲けにもなっていないのに「儲かったような気分」になるわけです。

そして再び含み損生活に戻っていくわけです。つまり1円も儲けていないのに儲けた気分になって喜ぶ。現実に利益になっていないのに気持ちだけは儲かったような気分になる。まさに「負け組は、絶対、勝ち組になれない法則」どおりとなるわけです。

勝ち組は、保有株が含み益であることが普通の状態であり、負け組は、保有株が含み損であることが普通の状態でとなります。人の心理は、異常な状態に陥ったとき普通の状態に戻そうと働きます

異常な状態から普通の状態に戻そうとする行動とは、すなわち、勝ち組は含み損が異常な状態ですから、含み損のない普通の状態に戻そうと考え、負け組は、含み益が異常な状態ですから含み益のない普通の状態に戻そうと考えるわけです。

その勝ち組と負け組の考え方の違いは、トレードでは、勝ち組の人は異常な状態の含み損を切り捨てることを最優先に考え、負け組の人は、異常な状態の含み益をまず処分することを考えるということになるわけです。その結果として「負け組は、永遠に負け組生活を続け、勝ち組は、永遠に勝ち組で居続ける」ということになるのでしょう。

勝ち組に入れるか、それとも負け組で居続けるかは、トレードテクニックでもなく、知識でもなく、自分の考え方がすべてということになるのではないでしょうか。含み損を抱え込んでいる方が精神的に安定しているという人、含み益になると精神的に不安定になるという人は、「負けていることが普通の状態」になっているのかもしれません。

あなたにとって「どんな状態が異常な状態なのか??」
銘柄探しや情報探しをするよりも、自分を分析し、自分の考え方を見つめ直して見る方が勝ち組への近道かもしれません。
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