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私の株の師匠と考え方

私のローソク足のとらえ方が「酒田五法」とは違うんではないか?との指摘をいただきましたが、私は、いつも言っているように、何かの投資理論を勉強したこともなく、マニュアル本など立ち読みするぐらいで買ったこともありません。ましてやセミナーなどに通ったこともありません。ですから、たくさんの本を読んで勉強した人には幼稚なものに見えるかもしえません。

私が株に入るきっかけは、入社した時の女性上司が株をやっていたことが始まりです。私が19歳、彼女が23歳。彼女は父親の影響を受けて中学生のころから株を始めていたそうです。彼女が昼休みになるとグラフノートを取り出して眺めているのに興味を持って聞いたのが始まりで、そのグラフが値動きを表すチャートだと知ったのもそれが初めて。

「私は、こずかいはすべて株で稼いでいる」この言葉に引き寄せられ、教えてもらうことになったのだが、彼女が教えたのはローソク足の書き方のみ。

「株で簡単にお金が儲けられるなら誰も働きに出ることはしない」
「投資は、人に使われて働くことより苦しいことだからみんなが働きに出ている」


と教えられ、

「まずは3年間、投資資金を貯めながらチャートグラフを書き続けよ」
「チャートグラフ書きを3年間続けられなかったら株に手を出すな」
「そんな意志の弱いヤツが株をやると売り買いを楽しんで損するだけ」


と忠告を受けた。

毎日毎日、新聞の株式欄を見ながらグラフ用紙にグラフを書きこんでいく単純な作業が最初の一年間は苦しかった。だが一年ぐらい続けると株価のトレンドが見えてきて「これからどう動くのだろう」という好奇心がわいてくる。そして株価トレンドの転換点には必ず同じようなチャートサインが現れることに気づいた。

そうしてチャートを引き続けて三年間。なんとか株を買えるだけの資金も貯まり、その女性に今まで書いてきたチャートを見せて「新日鉄」の株を買ってみたいと相談。そのときの彼女に答えは・・・

「株が上がるか下がるかなんて誰にもわからない」
「あなたが今までチャートを書いてきて、上がると感じたのなら買えばよいし、そうでなければ買わない方が良い」
「投資とは、人生と同じだから、すべては自分が本能で感じたままにやるしかない」
「損するか儲かるかは、すべて自分の判断次第」


と判断は示してくれなかった。

そして・・・当時交通課にいたのでこんなたとえ話をしてくれた。

「株は、生きることと同じだから理屈や自分の考えどおりには動いてはくれない」
「自動車学校の教習コースでは、青信号は進めと教えるが、実際の道路では青信号で進んでもぶつかる」
「たとえ青でも自分で状況を判断して進むのが事故を起こさない運転の仕方」
「株もこれと同じことで、上がると判断していても、下がりそうと感じたら逃げる」
「自分が感じる心を重視して、目標や期待を捨てることが成功できるコツ」
「目標とか期待とかは、しょせん欲にすぎない」


ほとんど私がいま言っていることと同じ。つまりは私は、彼女の考えをそのまま引き継いでいるということである。

彼女は現在63歳のおばさんとなり、近所に住んでいる。先日、コーヒーを一緒した時、リーマンショックの話になり「投資信託や外債も含めて一千万円ぐらいやられた」と私が話すと、彼女は「あんなチャンスになんで損するの?」と笑われてしまった。

彼女は、一億円ぐらいを株で運用しているのだが、あの時「ヤバイ」と感じたので、すべて処分し、五百万円ぐらいの損切りをして、日経平均が7000円台になってから下げたら買いで買い集め、一時は一千万円ぐらいの含み損を抱えたが、ここが勝負どころと自宅を抵当に入れて五千万円を借金して買い続け・・・・

そして一年後、昨年の夏ごろにすべてを処分して三億円ほどの利益をあげたという。

「大儲けをしたいのなら、大ばくちも打たないと儲けることなどできないよ」
「いまの生活を捨てられないのなら、大儲けなど考えずに楽しむのが一番だろうね」


と笑っていた。

「大儲けのチャンスは、三年に一度ぐらいしかないから、今はジッと様子見してる」

のだという。

彼女はインターネットはやらないので、いまだに新聞を見ながらグラフ用紙にチャートを書き続けているそうで・・・

「私の場合、お金には興味がないので、チャートを書くことだけが唯一の趣味」
「リーマンショックで10年分の利益をもらったから、これから10年はチャートを楽しんでいるだけで十分」


そんなことを言っていた。

私と4歳しか違わないのに・・・しかも女性でありながら・・この余裕とこの度胸である。私には、絶対に彼女を抜くことはできない。そう考えた時「儲けることより、今の生活を大切にして、楽しむことに重点を置きたい」と考えるわけです。

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