FC2ブログ

サプライズを求める

勉強中さん
>まだ学生の身分なので知識として投資の勉強をしている者です。好決算の発表で株価が急落するのを目にすると株価がテクニカルで動くと言うことが理解できます。ですが、やはりファンダも重要だと考えています。そこで一つ教えてください。たとえば過去何年間も増収増益を続けている企業の株価の動きが悪いのに比べて、赤字企業の株価の方が上昇しています。ここがよく理解できません。

株価は人気投票によく例えられます。すごい美人と、不細工な女の子を並べて、どちらが好みかと言う人気投票をしたとしましょう。一般的に誰が考えても美人の方に投票をすると考えるでしょう。ですが、結果は不細工な女の子の方がたくさんの得票をもらうこともあるわけです。つまり自分がどちらが好きかではなく、みんながどう考えるかということで結果が決まってくるわけです。

すなわちトレードは理屈やデータのみで株価判断ができるものではないということです。これを格言では「相場のことは、相場に聞け」と言っています。言い換えれば、株価が上がる、下がるに理由などないということです。理由があるとすれば、みんなが買いだと考えていれば株価は上がり、みんなが買う魅力はないと考えれば株価は下がるということです。そして「みんながどう考えているか」を推測して投資するのがテクニカル投資であり、みんなの心理を推測する道具がチャートということになるわけです。

次に、連続増収増益の優良企業の株価の動きが冴えないのに、赤字企業の株価が急上昇しているのかという疑問ですが、こう考えてみましょう。たとえば、テストのたびに100点満点を取る優秀な生徒がいて、いつも0点というできの悪い生徒がいるとしましょう。いつも100点を取っている生徒が90点しか取れなかったら、みんなはその優秀な生徒に失望し評価が下がるのではないでしょうか。

そしていつも0点しか取れない生徒が10点を取ったとしたら、みんなの注目を集め、そのダメダメだった生徒の評価は上がるのではないでしょうか。90点取った生徒と10点しか取れなかった生徒を比較すれば、90点取った生徒の方が優秀に決まっています。ですが、現実には、わずか10点取った生徒の方に注目は集まるわけです。

つまり人の心理は、サプライズな出来事に集中され、歓心を惹かれるということです。投資で言えば、サプライズなニュースによって、株価にみんなの歓心が集中し、みんなが売買に参加してくるから株価は上がるということです。これを決算に置き換えれば、決算発表が増収増益かどうかということと株価が上がるか下がるかは、ほとんど関係がないということです。決算発表によって株価が上がるか下がるかは、その決算にサプライズがあったかどうかが重要なポイントだと言うことなのです。

もうひとつ例え話をすれば、例えば、1億円の資産を持っている人が100万円稼いだとします。この稼いだ100万円によって、その人の生活が何か変化するでしょうか。逆に、ほとんど収入がなかった人が100万円稼いだとします。すると、この人の生活は100万円入ってきたことによって、食べ物から着る物など、生活に大きな変化が起こります。

1億円の資産を持っている人を連続増収増益を続けている優良企業、収入がなかった人を赤字企業と置き換えてみれば、どちらにサプライズがあるか、どちらの変化率が高いかということが分かるのではないでしょうか。

「株価は、人の心理(人気)によって形成され、人の心理は、サプライズな出来事に集中する」と考えたとき、私はファンダメンタル(企業財務分析)投資より、人の心理の動きを読み取っていくテクニカル投資の方が、個人投資家には向いていると考えるわけです。
関連記事
プロフィール

諏訪真吾

Author:諏訪真吾

掲示板
<会員交流掲示板>
記事検索フォーム
カテゴリー
月別アーカイブ
最新コメント
リンク