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少額個人の大きな勘違い

先日、道に迷ったおっさんが「大津(滋賀県)に帰るには、どう行ったら良い」と道を尋ねに来た。横柄な物言いで、ちょっとムカついたが、地図を広げて堤防道路から高速インターに入る道を案内。

すると・・・
「俺は地図は信用しない」「だからナビも付けない」「だいたい道路を聞いているのに、堤防を教えるとは何事か」と怒り始めた。

そこで「地図を信用しないのならどうして目的地にいけるのか」と逆質問。

「そんなもん磁石で東西南北が分かれば、どこでも行ける」と言う。

「じゃあ、こんなとこで道を聞いてないで磁石で帰ってください」
と追い払う。

「岐阜の人間は不親切だ」
「こんなことで観光客が来るはずがない」
と捨てセリフを吐き捨てて帰っていった。

トレードにおいて株価チャートは、株価の方向性を指し示す地図である。チャートとは、そもそも海図の意味であり、右も左もわからない海を航海する船長が目的地を目指すための海図がチャートということ。

つまり上がるか下がるか予測のつかない相場の大波の中で、儲けると言う目的地を指し示すのが株価チャートということになる。だが、この道を訪ねた滋賀のおっさんのように「地図なんか信じられるか」という考えの人は、トレードをやってる個人には多い。

だが、チャート(地図)を信じられないヤツが他人の言葉を信用する。銘柄推奨をされれば、それを信じて買い、そして損をする。そしてだまされたと言う。この滋賀のおっさんと同じである。「地図を信用できないヤツが、他人の言葉をよく信用できるものだ」と思うのは私だけだろうか。

少額の資金でトレードをしている個人投資家が、証券会社などのセミナーを受講する。すると講師は「四季報などで業績を調べ、好業績銘柄の安いところで買え」と言う。いわゆる「RBR、PER、ROEなどの指標が割安となっている株を買え」と教える。

「RBR、PER、ROEなどの指標が割安となっている株」というのは、チャートで判断すれば完全な下降トレンドで、新安値を更新中のような銘柄がほとんど。セミナーで聞いてきた話が正しいと信じた、少額の資金でトレードをしている個人投資家が、そんな株を買う。

もう底だと思った株価はどんどん下がる続ける。含み損はどんどん膨らみ続ける。そこで考える。「こんな好業績の・・・こんな一流企業の株がこんなに下がるはずはない」・・・と・・・、そしてナンピン買いして、さらに損を膨らませる。

これこそ地図(チャート)を信じないで、他人の言葉を信じる、そしてトレードで損する典型的なタイプである。

証券会社や銀行は、個人など客だとは考えていない。一千万円以上の取引額がない個人は、・・・業界用語で「ゴミ」と呼ばれているのである。要するに、セミナーでの話は、お客様(一億円以上の資産家)を対象に話をしているのであって、ゴミ(一千万円以下の個人)を相手にしているわけではない。

証券会社からすれば、ゴミなんか相手にしていたら経費ばかりがかかって会社の利益にならない・・・つまり、そんなゴミには来て欲しくない・・・それが証券会社や銀行の本音ということです。

「株価は、企業業績が反映された価格」と考えるのは、ど素人。
「株価は、需要と供給が均衡した価格」と考えるのが、ベテラン。


これはそんなに変った理屈ではなく、常識で考えれば、株に限らず、すべての価格形成は、需要と供給によって決まってくる・・・当然である。

原価500円で製造された商品が100円で販売される。(農産物など)
原価1000円で製造された商品が10万円で販売される。(ブランド品など)

株価形成もこれと同じことである。業績=株価と考えるのは、一般的常識に欠ける考え方だと、考え方を改めた方が正しい株価判断ができることになると思います。株価の需給関係を表すグラフがチャート図であり・・・すなわちチャートグラフが示す方向が株価の将来を指し示すということになるわけです。

あなたは、地図を信じるか、他人の言葉を信じるか?

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